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古着転売における棚卸し資産の評価方法は何を選べば良いですか

当方、今年からメルカリで古着転売を行っております。棚卸しの際の評価方法を何にすれば良いのか?そもそも今年度分の棚卸し評価法は変更不可なのか?がわからず質問させていただきます。

中古商品はひとつひとつ状態が違う為「個別法」が良い、との情報を見たのですが、
届け出を出していない場合は「最終仕入れ原価法」が適用されてしまうと知りました。
その場合、1点ずつ違った種類の商品を仕入れているとして金額は個別管理し、評価方法は「最終仕入れ原価法」のまま棚卸しをおこなってよろしいのでしょうか。(実質個別法と同じ)

それとも、商品一点ごとに管理していく場合「個別法」を事前申請していなければ何か違法になってしまうのでしょうか。

また今年度より開業届を提出しましたが、利益が40万ほどしかない為白色申告で済ませようと考えています。
もし来年度より個別法を適用しなければならない場合、「棚卸し資産の評価方法の届出書」はいつまでに提出すれば良いのでしょうか。

最近になって焦って調べ始めた為非常に初歩的な質問で申し訳ございませんが、ご教示くださると幸いです。
よろしくお願い致します。

税理士の回答

 最終仕入原価法は、年末に最も近い時期の仕入単価を、期末棚卸資産の評価方法とする方法なので、上記のように、すべて違った種類の商品を仕入れており、そのすべてについて、最終仕入単価を付しているのであれば、それは最終仕入原価法といって差し支えないように思われます。
 
 いったん採用した棚卸資産の評価方法は、毎期継続して適用する必要があり、みだりにこれを変更してはならないとされています。

 個別法を採用するのであれば、確定申告期限までに提出する必要があると思われます。

国税庁HP
https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/shinsei/annai/shinkoku/annai/17.htm

URLまで添付していただきありがとうございます。
評価方法の変更は前もって申告しなければならないのかと思っていましたが、確定申告期限までに申告すれば今年度分から適用されるのですね。

みだりに変更してはならないとのことでしたので、古着仕入れという特性上あえて個別法に変更する必要もないのであれば「最終仕入れ原価法」のまま確定申告を行いたいと思います。

またもう一つお伺いさせていただき点がございます。
基本的には1点ずつ仕入れているのですが、物によっては4点10000円のような形で仕入れを行うことがあります。その場合、原価はどのように計算すれば良いのでしょうか。
すでに売れた商品に関しては4で割った金額を原価としているのですが、棚卸しの際もこの4で割った金額を適用させて良いのでしょうか。

また上記のように仕入れたもののそのうち売れそうな商品が2点しかなかった場合、原価は5000円とし、残りの2点は破棄で問題ないでしょうか。

こちらも併せてお教えくださると幸いです。
よろしくお願い致します。

 同じ商品を仕入れたのであれば、原価は10,000円÷4=2,500円となりますが、そうでない場合、仕入原価10,000円を各商品の時価等の合理的な比率で按分することになると思われます。

 最終仕入原価法を採用するとのことなので、棚卸の際は、同一の商品の最終仕入単価を付すことになります。

 売れる商品と売れない商品を仕入れた際は、売れない商品の時価はゼロ円なので、原価を各商品の時価等合理枝的な比率で按分するとゼロ円になる、という理屈であれば、おっしゃるように処理して問題ないかと思われます。

ご回答ありがとうございます。
単純に÷4だと問題になってしまうのですね。
これまで、あまりよく考えず「金額/個数」で原価計算してしまっておりました。


フリマサイトで仕入れた古着数点を再度1コーデにセット組してフリマサイトで売却しているのですが、この場合時価は何をもとに判断すれば良いのでしょうか。
販売しているのは特定のブランドのスーツで、
ジャケット・パンツ・シャツ・ネクタイの4点をそれぞれ1点ずつ購入、またはまとめ買い(「ジャケットとパンツ1点ずつ」、「ジャケットとシャツとネクタイ2本」など)後、計4点を再度コーデ組みしての販売をしております。

また売れる商品と売れない商品〜についてですが、
「販売すれば売れる可能性はあるものの、手間や送料を考えれば利益が見合っていない」という理由でも「時価0」として処理して問題ないでしょうか。

何度もご質問してしまい申し訳ございません。
お手隙の際にお教えくだされば幸いです。よろしくお願い致します。

①時価とは客観的な交換価値をいい、市場で成立している取引価格のことを言うと考えられているので、同じ商品の中古市場の販売価格(=客観的な交換価値)がわかれば、それをもとに原価を按分することになると思われます。
 その際、貴殿がどのような組み合わせでいくらで売るつもりなのかは考慮する必要はありません。

②最初の回答の説明が悪かったかもしれません。
中古市場で取引価格がついていれば、①のとおりその取引価格を原価按分の基準にしてくださいね。

何度もご回答ありがとうございます。
新しく勉強させていただくことばかりでお恥ずかしい限りです。

①私が販売しているフリマサイト上で仕入れに使う際と同様の検索条件で検索した際、直近に売れた同商品10点の中で最も高額な値段を一旦それぞれ時価とし、まとめ仕入れの内訳に沿ってその時価を当てはめそれぞれの比率を計算→商品1つあたりの原価を決定する、という方法を考えたのですが、これでは問題があるでしょうか。

(例)まとめ仕入れ10000円に商品Aと商品Bの2点が含まれていた場合、直近10点の販売価格↓(3点に省略しています)

商品A 11/5 5000
11/20 6000
12/1 4000

商品B 11/6 10000
11/27 11000
12/20 12000

だった場合、
商品Aで最も高額なのは6000円、商品Bでは12000円な為、比率は1:2なので、
商品A 3333円
商品B 6667円
と決定する…といったイメージでした。

また特定のブランドの特定の商品(スーツ)しか扱っていないのですが、歴史が長いブランドで長らく販売されてきた商品な為同じような型ひとつとっても、
・内タグのデザインだけが違う
・形も色も同じだがボタンの数がひとつ違う
・形は同じだが色や柄が違う
など完全に同時期の同じ商品を見つけるのはかなり難しいです。
体感としてそれらのデザインの違いによる価格差はほとんどないように思いますので、
サイズとジャンルだけで分類し、あとは同じ時価を適用させる…といったことは可能でしょうか。
(色やタグの違いは無視して120cmのジャケットで1分類、120cmのパンツで1分類…といったかたちです。)

知識不足な為全く頓珍漢なことをお伺いしていたら申し訳ございません。もしくは、もし他にもう少し簡単な方法がございましたらご教授くださると幸いです。


②理解不足で申し訳ございません。
中古市場で価値がついている場合はその時価を適用しなければならないのですね。
「中古市場で価値はついているものの送料や手数料を含めるとマイナスになってしまうから」という理由で棚卸し前に商品破棄を行った場合は、破棄した商品の原価を経費とすることは難しいのでしょうか?

何度も長々とご質問してしまい申し訳ございません。お手隙の際にご返信くだされば幸いです。
よろしくお願い致します。

①おっしゃるような方法は、一定の合理性を有しており、仕入原価の按分方法としては、特に問題ないように思われます。
特にこれといった明確な決まりがあるわけでいはありません。


②中古市場で価格がついているのであれば、時価をもとに購入原価を按分したとすると、売れない商品にも原価がつきます。

当該商品を廃棄した場合は、その原価で、

(借方)商品廃棄損 ××× (貸方)仕入 ×××

と、して必要経費に算入することはできると思われます。

ただ、その場合、税務調査があると、いろいろ言われる可能性があるので、廃棄したときの写真や、廃棄した商品の原価の計算過程などをきちんと残しておく必要があるように思います。

長文にも関わらずすべてお目通しいただきありがとうございます。

「時価設定」というと、あらゆる中古市場での全く同じ商品の価値を正確に把握しなければならないのでは…と考えていたのですが、そこまで正確でなくとも構わないのですね。
小分けに分類しているとキリがない為、ある程度はジャンルでくくり、販売しているフリマサイト上での直近買取価格を参考に時価を決定する方法で進めさせていただこうと思います。

これまでは特に処理せず廃棄してしまっておりましたが、次回からは撮影記録も正確に行いたいと思います。

何度もご質問してしまったにも関わらず、分かりやすくお答えくださりありがとうございました。

何度も申し訳ございません。

上で質問させていただきました時価の計算方法についてなのですが、これは正確に「12/31」時点での時価でなくてはいけないのでしょうか。
量が多い為12月中から計算を始めることになるのですが、例えば12/15時点で時価決定したものの以降新たに買取価格が更新された場合、そのまま12/15時点での時価を採用しても特に問題とはならないでしょうか。

 仕入原価を按分する基準となる時価は、仕入時点の時価を使用するのが理論的で、かつ、適当だと考えます。

 複数商品を一緒に仕入を行った場合、仕入合計金額を按分するのは、仕入時点に他ならないからです。

時価決定は仕入れ時点で行うのが良いのですね。
棚卸しなどについて知識なく進めてしまっていたことを反省しております。

今年度分は仕入れ時点のデータが消えてしまっており現時点で確認ができない状況になってしまっているのですが、現時点での時価を基に計算しても問題ないでしょうか。
(メルカリは出品者の自由に商品を削除可能な為、売り切れ商品を新着順に並べたとしてもその当時の正確な時価がわからなくなってしまっている為です。)

何度も申し訳ございません。
上記質問させていただきました内容について補足です。

もしくは、現在在庫として残っている物はまとめ仕入れ後一切販売していないものなのですが(今後販売予定)、まとめ仕入れのセットを1つの在庫としてカウントしてしまうのはやはり宜しくないでしょうか。(2〜3点のセットで数としてはそれほど多くありません。)

①仕入時点の時価がわからなければ、やむを得ないかと思います。
等分するようりは、正確な按分計算となるからです。


②セットで販売するのであれば、1つの在庫としてカウントしても問題ありません
別々に販売するのであれば、仕入金額を按分して単価を付けないと、販売時に困ることになります。

お忙しい中、何度も本当にありがとうございます。

①本年は現時点での時価をもとに算出し、来年度以降は仕入れ時点での時価を管理できる方法を探そうと思います。

②セット仕入れ→そのままセット販売の場合は問題ないのですね。元々まとめ商品は
・「仕入れ額÷個数」でざっくり等分して個別管理していたこと、
・また期末時点で残っている商品点数自体も数点
な為どの商品が何点のまとめ仕入れ品かも販売時把握可能です。
その為税務上問題ないのであれば、今期はセット品を1商品として棚卸し→来年バラ売りにしたいと考えているのですが、問題ございませんでしょうか。

②問題あると思います。
ばら売りする商品は、各商品に仕入単価を按分する必要があります。
売る年度は関係ありません。

本投稿は、2024年12月10日 00時35分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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