専業主婦でライター収入がある場合の確定申告の方法
会社員の夫の扶養に入っている専業主婦です。数年前から自宅でライターの仕事をしていてだんだんと収入額が増えてきて所得額(収入額-経費)が38万円を超えたので確定申告が必要かと思っています。
2箇所のクライアントから仕事をもらっていて、1箇所は30万円ほどで源泉徴収されていて、もう一方は80万円ほどになります。
夫の年末調整の際には源泉徴収されているほうの金額を届けました。
①本来は自分で確定申告をする場合、夫の年末調整には配偶者の収入を0と記入すべきだったのでしょうか。間違っていた場合、あとで問題になりますか?
②この場合、確定申告を雑収入で行う際には80万円のほうだけすればいいのでしょうか。
③家事按分に家賃も含まれるとのことですが、個人の負担は3割程度(残りは会社負 担)です。この場合、個人の負担額から計算するということでよいのでしょうか。
④経費に含まれるのは家賃、光熱費、通信費の他にありますか? また、1日5~7時間ほどPCに向かっている場合、割合はどれくらいで考えるとよいのでしょうか。
⑤経費には請求書を送る際の封筒や切手代、原稿や書類を印刷する際の紙代、インク代なども入りますか? これらは領収書がないのですが大丈夫でしょうか。すべて経費として計算し、合計を記入すればいいのでしょうか。内訳はメモで残しておく程度でも大丈夫でしょうか。
税理士の回答

①ご主人の年末調整において、配偶者の所得を0と申告したということですと、ご夫婦ともに確定申告で精算していただくことになります。
ご主人は、あなたの所得金額に応じて配偶者特別控除額が変わりますので、あなたが確定申告による所得金額が分かった時点で、配偶者特別控除額が決まります。
②確定申告は、すべての収入を合計して税金の精算を行わなければなりません。仮に一方しか申告しなかったら、金額は別として脱税と言われかねませんので、ご注意ください。
③経費は実際に支出したものをベースに計算します。
④電気代と通信費の使用割合は高くてもいいでしょう。ご自分で合理的に按分してください。ほかには、書籍代やパソコン購入費用などは経費になると思います。
⑤もちろん、消耗品なども経費ですが、今後は領収書等を保存してください。7年間保存義務があります。
ご返信誠にありがとうございました。
さらに質問させていただきます。
①主人の年末調整では源泉徴収されている30万円のほうだけ申告しておりますが、そちらには関係なく私は両方を合わせた金額で確定申告すればよいのでしょうか。
②家賃は個人で毎月払っている金額から計算すればよいということですね。
③電気代と通信費の割合は高くてもOKとのことですが具体的には4~5割でも大丈夫ですか??
④昨年3月に引越しをしていますがそれは今回の申告には関係ないですか??

①ご主人も副業をしていて、その収入を年末調整に加えていなければ、脱税と言われかねないので、確定申告の際は合算して申告されることをお勧めします。
②その通りです。
③客観的に妥当な線は言えませんので、ご自分で説明できる合理的な根拠を基に算定してください。
④原則、引越し費用はプライベートだと思います。
しかし、仕事に関連する支出があれば経費になりうると思いますが、内容次第ですね。
ご返信ありがとうございました。
お忙しいところすみません。さらに質問です。
①主人は副業はしていません。主人の年末調整では私の収入のうちの片方のクライアントの分だけを申告したので、今回、私は2つのクライアントからの収入を合わせて申告すればよいのですね。主人の申告額と私の申告額に相違があっても大丈夫なのでしょうか。
②次回からのためにお聞きします。主人の年末調整の際、私の収入は「0」で申告し、改めて自分で確定申告をすればよいのでしょうか。それとも正確な金額を計算して申告するのでしょうか。
③私のようなフリーライターは「家内労働者等の必要経費の特例」に当たりますか? 白色申告の雑収入でも適用可能でしょうか?

①ご夫婦の申告額に差があると、ご主人の税額が変わる可能性があります。
②正確な収入を申告しないと、ご主人の年末調整手続きが正しくできませんので、後ほど確定申告が必要になったりします。
したがって、正確な収入をご主人に伝えて配偶者控除等申告書を提出してください。
③特定の仕事先に対して役務提供をしておれば該当すると思います。
ご返信ありがとうございました。
ご丁寧に答えていただいて感謝いたします。
しっかり申告したいと思います。
本投稿は、2020年03月12日 14時33分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。