オンラインカジノの一時所得とみなさられるタイミングについて
オンラインカジノの一時所得についてご質問です。
損失は計算せず利益のみ計算するというのは理解できましたが、税計算上、利益と見なすタイミングはいつになりますでしょうか。
1ゲーム毎で利益と見なすのか、オンラインカジノからの出金時に利益と見なすのかで大きく違うと思います。
例えばバカラを4ゲーム行ったとして
5ドル入金
1ゲーム目 5ドルベット 勝ち +5ドル(+5ドル)
2ゲーム目 5ドルベット 負け -5ドル(±0)
3ゲーム目 5ドルベッド 勝ち +5ドル(+5ドル)
4ゲーム目 5ドルベッド 負け -5ドル(±0)
5ドル出金
の場合一時所得してみなされるのは
ゲーム中の利益10ドル(1.3ゲーム目)でしょうか?
それとも出金時の利益5ドルでしょうか?
お手数ですが教えて頂けると嬉しいです。
税理士の回答

中島吉央
基本は、1ゲームごとになります。
早急なご回答ありがとうございます。
追加で何点かご質問です。
「基本は」ということは何か例外があるのでしょうか。
また以下の点を考慮しても1ゲーム毎の計算でしょうか。
・1ゲーム毎の計算だと莫大な量になる点
・出金するまではゲームマネーである点
・連続してゲームを行っている点
恐れ入りますがご回答よろしくお願い致します。

中島吉央
一時所得の金額の計算においては、収入を得るために支出した金額は本来、収入金額に個別対応する支出した金額のみを控除すべきですが、個々の的中馬券の払戻金の額及び当該的中馬券に係る購入金額がいずれも明らかではない場合や、取引数量が大量にある場合は、課税庁側も実態に即してラフに計算してきます。
令和元年10月30日東京地裁判決(平成30年(行ウ)第219号)における被告(国、課税庁側)の主張は次の通りです。
「一時所得の金額の計算においては、本来、収入金額に個別対応する支出した金額のみを控除すべきところであるが、本件では、個々の当たり馬券の払戻金、当該当たり馬券の購入金額、無効となった馬券に係る返還金及び当該無効となった馬券の購入金額に不明なものがあるため、本件各口座において、収入・支出の個別対応関係が最も判明し得る節ごとに、その一時所得の金額の計算を行うことが合理的である。
これによれば、本件競馬所得に係る一時所得の金額は、その総収入金額(本件各口座におけるJRAとの決済における入金の合計額)から、その収入を得るために支出した金額〔本件各口座におけるJRAとの決済において、節ごとの出金額(馬券の購入金の総額)が入金額(払戻金の総額)以下である場合には、当該出金額を、節ごとの出金額が入金額を超える場合には、当該出金額のうち当該入金額を限度とする額を、それぞれその節における「その収入を得るために支出した金額」とする。〕を控除し、その残額から一時所得の特別控除額50万円を控除したものとなる。」
本投稿は、2021年05月17日 13時56分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。