税務申告の始め方について
はじめまして。
片岡と申します。
税の申告について何一つ、勉強の方法すらわりませんで、基本的なことをお伺いいたしたくお願いいたします。
昨今のコロナによる在宅ワークや副業の推進化などにより、私もその両方を行うことになっております。
そんな中、下記の理由により申告が必要な状態となりました。
①2か所以上の会社から給与の支給を受けている
②在宅ワークを行っていて、自宅で仕事のために使う経費が発生している
③交通費が自己負担の仕事についている
④個人事業としての作業で今後、収益が発生する可能性がある
上記の各金額は下記の通りです。
①給与180,000円前後/月(2社合計、両社とも所得税は源泉徴収)
②経費10,000円前後/月
③交通費15,000円前後/月(2社のうち1社が交通費自己負担)
④現在収益無し(近い将来には収益を上げて行くつもりです。)
申告について調べると白色と青色があり、可能なら青色のほうが良いという情報が多いのですが、上記のような高額でない状況の場合は白色で良いとの話もあり、どうすべきかわからなくなりました。
申告の青か白かを含め、そのほかにも申告についてアドバイス頂くことが可能でしたらお忙しい中、恐縮ですがお願いいたしたく存じます。
税理士の回答

回答します
先ず貴方の所得区分が何になるかという点を確認しないといけません。
お話の内容ですと、貴方の収入は給与収入であり給与所得者のように思えます。
1 給与所得の場合
給与所得は、その必要経費分は法定で定められています(給与所得控除)ので、原則、実際の経費を控除することはできません。
なお、交通費は、給与とは別に支給されている場合「通勤費」は非課税となり、会社の業務で移動する際の「旅費」も非課税となっていますが、支給がないという理由で、給与所得控除額に上乗せすることができません。
給与は通常、年末調整で所得税の精算がされますが、2か所以上から給与を得ている場合は、片方は乙欄給与であるため、確定申告で所得を精算する必要があります。(この場合の申告は白色申告となります)
また、原則経費の上乗せはできないと申し上げましたが、「特定支出控除」という規定がありますので、説明箇所を添付します。
ただし、この計算においても「給与所得控除額」を超えることはまれであると思います。
国税庁HPから
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1415.htm
2 給与所得以外の場合
給与所得以外にも収入がある場合などの所得区分は、事業又は雑所得になると思われます。
「本業」が給与所得の場合、雑所得(白色)となる可能性が高くなります。
事業として、「自己の責任と計算」のうえ給与所得以外の仕事をされ、この収入が本業の場合は、事業所得になる可能性があります。事業所得には、白色と青色があります。
なお、事業所得及び雑所得の所得金額の計算は次のようになります。
収入金額 ー 必要経費 =事業(雑)所得金額
事業として開業した場合は、税務署に「個人事業の開業届出書」を提出します。また、「青色申告承認申請」を行うことにより、青色申告を選択することができます。(提出期限があります)
青色申告は、帳簿を正しく記帳することなどの条件で、上記の所得の計算の他「青色申告特別控除」が控除できることになります。
青色申告特別控除額はその条件により、10万円、55万円、65万円となっています。
国税庁HPから、青色申告制度の説明箇所を添付します。参考にしてください。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2070.htm
こんにちは。
質問に回答いただきました片岡です。
この度は詳しいご回答ありがとうございます。
申告について何もわかっていなかったため、大変勉強になりました。
今後は自分自身でも勉強して、毎回しっかり確定申告して行きます。

ベストアンサーをありがとうございます。
少しでもお役に立てましたら幸甚です。
本投稿は、2021年10月18日 21時00分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。