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両親名義の住宅ローン返済を援助する際の贈与税について


39歳男性会社員です。地元を離れて県外に就職し、収入も安定しており、生活はそれなりに余裕があります。県外に暮らす両親名義の住宅ローン返済を援助したいのですが、血の繋がった両親であっても、生計が別であり、連帯保証人ではないので、贈与税がかかるのでは心配しています。今後3年間で200~300万円を援助したいのですが、贈与税がかからない効率的な援助方法、注意点(贈与の証拠等)を御助言頂ければ甚句です。

県外の実家は両親名義の持家で、両親名義で借り入れた住宅ローンがかなり残っています。父は既に退職しており、母もH26年9月で65歳退職予定のところを何とか68歳まで雇用延長して貰えることになりましたが、それでも返済完了しない見込みです。年金収入は2人合わせて約15万円の見込みと聞いています。
H22年2月に借り換えした内容が、借入1315万円、5年固定金利1.65%、返済がボーナス払い無しの毎月13万7千円、H26年9月の予定残高が636万円、最終返済年月がH30年9月です。H27年2月には選択金利の変更時期ですので、金利が大幅に上がると益々苦しくなりますので、早めに繰り上げしたいと考えています。

税理士の回答

ご質問の文章からは、ご両親の各々の借入金残高が不明なため、お二人の借入金残高が同額であることを前提として回答いたします。

確かに、血のつながった親族であっても、住宅ローンの返済資金を援助した場合には、援助された人に対して贈与税が課税されます。
しかし、贈与税を計算する場合には、援助される人(受贈者)1人につき、年間110万円の非課税枠(基礎控除額)があります。
この非課税枠を活用した資金援助策を考えますと、次のようなプランが考えられます。

まず1回目として、今年(平成26年)中に、貴殿からお父様に110万円、お母様に110万円、それぞれ資金援助(贈与)します。その際には貴殿とご両親との間で、贈与契約書を作成します。ご両親が平成26年中に他に贈与で取得する財産がなければ、ともに基礎控除額以内ですので、お二人とも贈与税はかかりません。

次に、年明け直ぐ(平成27年)に、貴殿からお父様に110万円、お母様に110万円、それぞれ資金援助(贈与)します。その場合にも、貴殿とご両親との間で贈与契約書を作成します。こちらも、ご両親が平成27年中に他に贈与で取得する財産がなければ、ともに基礎控除額以内ですので、お二人とも贈与税はかかりません。

このように2年かけて贈与することで、ご両親に総額440万円を贈与税なしで援助することが可能となります。援助する総額が300万円であれば、1回当りの金額を少なくすることで調整が可能です。
なお、借入金残高(ご両親の各々の金額)が上記の前提と異なる場合には、贈与する方法や金額も変わって参りますので、ご留意ください。
宜しくお願い致します。

服部様 早々の御回答ありがとうございます。住宅ローン契約は両親2人の連名で1件契約しています。父と母の各々に年間110万円ずつ、2年間で合計440万円までは贈与税がかからないとのことで一安心です。援助の際は贈与契約書をしっかりと作成したいと思います。この度はありがとうございました。

本投稿は、2014年08月18日 01時24分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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