住宅ローンの繰り上げ返済に相続した資金を利用する場合の注意点について
夫婦2人で夫名義の住宅に住んでいます。
妻は専業主婦で夫の扶養家族です。子供は独立しており不要家族は妻だけです。
妻の母親が老齢の為、一緒に暮らす事になりました。
妻は母親から相続時精算課税制度により、資金を相続し、その資金(1000万)で住宅ローンの繰り上げ返済をする予定です。
この場合、繰り上げ返済に使う1000万は贈与として扱われ贈与税がかかると聞きましたが本当でしょうか。
贈与税がかかる場合には、妻から1000万を借金した借用書を作成し返済するか、または、
相続時精算課税制度の利用をやめて、妻の母親から1000万を借金した借用書を作成し返済するつもりです。
借金する場合は利子が必要と理解しており、その様に借用書を作ります。
例)9年 月額10万 年額120万返済、合計1080万
何か注意点等あればお願いします。
税理士の回答
相談者様 税理士の天尾です。
妻の母親が老齢の為、一緒に暮らす事になりました。
妻は母親から相続時精算課税制度により、資金を相続し、その資金(1000万)で住宅ローンの繰り上げ返済をする予定です。
この場合、繰り上げ返済に使う1000万は贈与として扱われ贈与税がかかると聞きましたが本当でしょうか
→こちらについては住宅ローン及び不動産の名義が夫なのであれば
贈与にあたるので贈与税の対象になりますね。
相続時精算課税制度の利用をやめて、妻の母親から1000万を借金した借用書を作成し返済するつもりです。
→奥様のお母さんに相続税がかかるような財産があるなら生前贈与(相続時精算課税以外の方法もありますが)しておくほうが
お母さんに相続が発生した場合は税金面では特になるかもしれません。
贈与税がかかる場合には、妻から1000万を借金した借用書を作成し返済するか
借金する場合は利子が必要と理解しており、その様に借用書を作ります。
例)9年 月額10万 年額120万返済、合計1080万
①奥様に借用書を書く方法でも良いと思います。
②住宅ローンの一括返済に拘らないなら
毎年奥様から贈与(贈与税のかからない110万まで)を受けて
それを原資にローンを返済する方法もあります。
③婚姻歴20年以上の夫婦間に認められる不動産の贈与を
適用して一層のこと奥様に名義を変えてローン返済等(婚姻歴がそれ以下なら不可です)
③については税理士等に相談したほうが良いとは思います
早々のご回答ありがとうございました。
大変良くわかりました。一括返済には拘るので、①のつもりです。
本投稿は、2019年08月07日 10時00分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。