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夫婦間贈与の解釈と住宅資金贈与の贈与者について

はじめて質問させて頂きます。
妻の父母(義父母)から妻へ住宅資金の贈与(特例を用いて1000万円)を行う予定です。
義父が収入を得て、義母は専業主婦(収入なし)でしたが、かなり前から義母名義の口座に預金(5000万円くらい)しているようで、今回の贈与のお金が入っているのも義母の口座です。義父母は義父から義母へ贈与済(申告なし、契約書なし)と考えているようです。
当初、義母から妻への贈与契約書を作成し、贈与するように考えていましたが、額が大きいのでこの贈与によって義父母に迷惑がかからないか心配しています。
まず、義父から義母への贈与が6年(贈与税の時効)以上前なのか否かも定かでなく、かつ私は義父の名義預金(あるいは義母が義父から借りている状態)とみなされるのではないかと危惧しています。
そこで、下記について質問させてください。

1. 仮に義父から義母への贈与が6年以上前であれば、義母から妻への贈与で問題ないのか
2. 1の場合、その贈与によって義父母に税務調査が入らないのか
3. 名義預金と考えて、一旦義父にお金を移した上で、義父から妻への贈与とした方がよいのか
4. 3の場合、義母名義の残りの預金も名義預金とみなされるのか

どうぞよろしくお願い致します。

税理士の回答

 義母が専業主婦ということであれば、義父からの贈与とした方が無難だと考えます。
 義父から義母へのお金のやり取りが、贈与となるのか、それとも名義預金となるのかは、相続税申告書が必要ならば義父が亡くなった際にどのように判断すか考えなければならないと思いますが、現時点では専業主婦である義母からの贈与は一般的に考えておかしいので、義父からの住宅取得資金の贈与で贈与税の申告をすることをお勧めします。
 最後になりますが、義母名義の預金について名義預金と認定されるかどうかは、実際に義父が亡くなった際にどうするか判断するしかないと思います。

髙橋先生、早速のご回答誠にありがとうございました。
義父から妻への贈与が望ましいとのこと、了解致しました。

私も義父名義の口座から妻へ直接贈与するのが最良だとは思うのですが、今回は原資として義母名義の口座と考えているとのことでした。
そうなると、義母の口座から義父の口座への資金移動が必要となり、

1. 名義預金という立場をとれば、残りの義母名義の預金も義父の名義預金と自ら認めることになってしまう
2. 義父から義母への贈与済との立場をとれば、今回の資金移動自体が義母から義父への贈与となってしまう

というジレンマが発生し、整合性がとれないと考えました。この点に関してはどのように解釈すればよろしいでしょうか。重ねておうかがいできれば幸いです。

 今回は義父からの贈与ということで対応し、今後、名義預金なのか、それとも贈与済みかを考えていけばよいのかなと思います。
 ただ、いずれにしても義父又は義母が死亡した際の判断(相続税申告)をどうするかが問題となるので、相続時にすでに贈与を受けた金額はこの金額になるという認識を税理士に伝え、相続税申告の際、節税になるよう税理士とよく話し合いをしたほうが良いと思います。
 名義預金となるか、それとも贈与済みとなるかの判断については、税理士でも、きっぱり言い切って相続税申告を作成してくれるかどうかは別問題となりますので、相続の際には相続税の税務調査の経験が豊富な税理士に依頼したほうが良いと思います。

髙橋先生、ご回答ありがとうございました。
今回は義母の口座から義父の口座への資金移動した上で、義父から妻への贈与としたいと思います。
その上で、相続の際に備えて今後対策を考えたいと思います。
この度は誠にありがとうございました。

本投稿は、2019年11月15日 19時13分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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