親が子供名義で作った証券口座の株は、誰の財産になりますでしょうか
はじめまして。
私が子供の頃に、親が私名義で作成した証券口座で保有している株は、私の財産または親の財産のいずれと解釈すればよろしいでしょうか。
以下に経緯をご説明します。
■背景
【20年以上前】
私(男性)が子供の頃に、母親が証券会社に私名義で口座を開設し、株を売買していました。
親の話では、昔はよくあることだったそうです。
【10年以上前】
母親が電話で株取引の注文を出そうとしたところ、名義が男性なのに女性が注文を出そうとしているので、口座を凍結するといわれ、注文を出せなくなったそうです。
母親は注文を出したかったので、「口座は実際は自分が管理しており、自分のお金なので、注文を受け付けるように」と主張したそうですが、受け付けられなかったそうです。
【今年】
最近、母親が、自分も高齢になったので、口座の住所を私の現住所に変更して、私が口座を管理するようにと言いました。
売買は10年以上しておらず、配当金は源泉徴収されています。
証券会社に登録している住所は、以前家族が住んでいた住所のままとなっていました。
今はその場所にはだれも住んでいないため、証券会社に連絡して、住所を私の現住所に変更しました。
そのあと、ネットで取引ができるようにするため、手続きをしたいので方法を教えてほしいと証券会社のサポートに質問したところ、「すぐには受け付けられない」との回答でした。
理由は、10年以上前に母親が「口座は母親が管理しており、株は自分の財産である」と主張したことが記録に残っているから、とのことでした。
母親の財産であれば贈与になるので、今回どのように対応するべきかを調べるとのことです。
証券会社のかたに、母親と直接会話をしてもらいました。
母親は「自分のお金といった記憶はありません。早く手続きが進めてください」と伝えたそうですが、証券会社は、社内で調べるので時間が必要といっています。
■ ご質問
私と母親の両者が、口座は私の名義であり口座の株は私の財産と主張している状態で、証券会社の顧客サポート記録に残っている母親の発言を根拠に、私の財産ではない、ということになるのでしょうか。それとも、私の財産と解釈できますでしょうか。
ご教示の程、よろしくお願い致します。
税理士の回答

竹中公剛
おはようございます。
証券会社の処理と、実際の所有者の問題は別です。
証券会社の問題は、それはそれとして、早く解決してください。
贈与の問題は、お母様が、相談者様に贈与した時点で、贈与は完了しています。
よろしくお願いします。

民法549条では贈与について次のように定められています。
「贈与は、当事者の一方がある財産を無償で相手方に与える意思を表示し、相手方が受諾をすることによって、その効力を生ずる。」
つまり、親御さんから贈与する意思表示があり、なおかつ、相談者様がその贈与について認識して受諾したときに、始めて贈与は成立します。
ご相談の文面からは、その事実があったのは、今年の「口座の住所変更をして自分で口座を管理するようになったとき」と思われます。
証券会社に対しては、お二人の間で贈与が行われた旨を証明する贈与契約書を提示して説明されてはいかがでしょうか。
しかし、相談者様には贈与税がかかりますのでご注意下さい。今年の贈与の場合には来年の2/1~3/15の間に贈与税の確定申告書をお住いの所轄税務署に提出して納税する必要が生じます。
ご回答ありがとうございます。
贈与になるのですね。
承知いたしました。
ありがとうございました。
本投稿は、2020年08月19日 02時33分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。