遺産相続後、3か月経ってから借金取りがやってきた!その理由とは? - 節税や実務に役立つ専門家が監修するハウツー - 税理士ドットコム

税理士の無料紹介サービス24時間受付

通話無料 0120537024

  1. 税理士ドットコム
  2. 相続税
  3. 相続財産
  4. 相続財産のハウツー
  5. 遺産相続後、3か月経ってから借金取りがやってきた!その理由とは?

遺産相続後、3か月経ってから借金取りがやってきた!その理由とは?

遺産相続が発生した際、現預金や不動産などのいわゆる「プラスの財産」については比較的きっちり調べる方が多い一方で、借金など「マイナスの財産」の確認は不十分なケースがよくあります。

実は、借金取りは死後すぐには申し出てこず、3か月経過してから故人に借金があったことを連絡してくることがあるため注意が必要です。

では、一体なぜそのような事が起こるのでしょうか。

目次

借金取りが3か月経過後に連絡してくるワケ

人が死亡した場合、相続人は故人の財産を相続するか、それとも放棄するかを選択する権利があります。もしも借金が多くて相続したくない場合は、家庭裁判所で「相続放棄」という手続きをすれば、借金取りから逃れることができます。

しかし、相続放棄の手続きには「自己のために相続の開始があったことを知った時から3か月以内」にしなければならないという決まりがあります。

この期限を過ぎると相続放棄はできず、仮に借金があったとしても相続しなければなりません。

相続に慣れている借金取りは、相続放棄に期限があることを熟知しているため、あえて相続開始から3か月経過後までは督促をせずに息を潜めておき、相続放棄ができなくなったタイミングで借金の存在を相続人に連絡してくるのです。

実にタチの悪い話ですが、このような場合でも相続人は借金を背負わなければならないのでしょうか。

3か月経過後に発覚した借金の相続義務は?

相続放棄の手続きをしないまま3か月経過した場合は、法律上は相続を選択したことになり、これを「単純承認」と言います。

相続とは、プラスの財産もマイナスの財産も相続することなので、借金があれば当然それも相続することになります。
ですから、原則的には相続人が知らなかった借金についても、相続を選択した以上は返済する義務が発生するのです。

ただ、相続人からすれば「借金があることが最初から分かっていれば、相続放棄をしていた」という反論をしたくなるでしょう。

ではこのような場合、何かよい対処法はあるのでしょうか。

相続放棄が認められるケース

民法第915条第1項の規定に従えば、3か月経過後の相続放棄は認められないのですが、過去の裁判所の判断を見ると、例外的に3か月経過後でも相続放棄を認めているケースがあります。

その判断理由によれば、「3か月以内に相続放棄をしなかったことに『相当の理由』がない、と明らかに判断できる場合にだけ却下し、それ以外は受理すべき」とする見解が示されています。

つまり「相当の理由」があれば、3か月経過後でも相続放棄が認められる可能性があるということになります。

ここでポイントなのが「相当の理由」とはなにか、ということです。

具体的には「故人の借金について知っていたかどうか」が判断する要素のひとつとされています。ですので、借金取りが督促に来るまで故人の借金について知らなかった場合は、3か月経過後であっても相続放棄が認められる可能性があるのです。

3か月経過後に借金を督促された場合の対処法

もしも相続後3か月以上経って借金取りから督促を受けた場合は、まず借金の金額を正確に確認することが大切です。

たとえ借金があったとしても、プラスの財産で相殺できる範囲であれば相続放棄を選択する必要はありません。もしも借金の金額が多額でプラスの財産で相殺することができないような場合は、専門家に相談して相続放棄の手続きをしましょう。相続放棄も限定承認も、家庭裁判所に申述書を提出することで行います。

なお、この時、借金取りから新たな書面を提示されたとしても、絶対に署名捺印はしないでください。故人の借金からあなたの借金に名義が入れ替えられる恐れがあります。

相続放棄で注意すべき点と予防策

3か月経過後の相続放棄が認められるためには、借金の存在を知らなかったかどうかがポイントですが、単に知らなかったからよいというものではありません。なぜなら相続人は相続が発生した際に、故人の財産を調査確認する責任があるからです。

ですので、次のような、

  • 何の確認もせずに、ただ知らなかった
  • 債権者からの督促状が届いていたにも関わらず確認を怠った

などの落ち度があったりすると、たとえ借金の存在を知らなかったと主張しても、3か月経過後の相続放棄が認められない可能性があります。

そのため、相続が発生した際には、プラスの財産はもちろんですが、マイナスの財産についても入念に確認することが重要です。

そういったトラブルを予防するためには、次のことに注意しましょう。

故人宛の郵便物をすべて確認する

故人の口座から自動引き落としで、返済がされてる履歴がいないか確認する

故人が保管していた領収書関係を再度チェックし、借金の痕跡がないか確認する

その他借用書関係がないか自宅を入念に探す

マイナスの財産はプラスの財産よりも見つけにくい傾向があります。うっかり見落とすと後で面倒なことになりますので、慎重に確認することを心がけましょう。

相続財産に関する他のハウツー記事を見る

もっと見る

協力税理士募集中!

税理士ドットコムはコンテンツの執筆・編集・監修・寄稿などにご協力いただける方を募集しています。

募集概要を見る

ライター募集中!

税理士ドットコムはライターを募集しています。

募集概要を見る

相続財産に関する税務相談Q&Aをみる

  • 相続税、贈与税について

    一人暮らしだった父が亡くなった為、兄と預貯金、マンションを相続する事になりました。 マンションは1200万で売却予定で、預貯金が約200万程です。 四十九日も終...
    税理士回答数:  3
    2018年11月11日 投稿
  • 土地売買に関して

    借地に父名義の家に住んでいます。 建て替えを検討中で、現在の借地を購入しようかと考えています。 土地名義の方と遠い親戚にあたる代理の方に購入の相談をしたところ...
    税理士回答数:  1
    2018年11月08日 投稿
  • 相続時に代表者の口座にまとめて受取後、他の相続人に分配することの是非について

    私の父が、姉から相続を受けることになりました。 相続人は父を入れて存命の兄弟姉妹3人、遺産は銀行の預金のみです。金額的に相続税の支払いは発生しないため、遺産分割...
    税理士回答数:  1
    2018年11月08日 投稿
  • 奥行距離の求め方

    不整形地の奥行距離の求め方を国税庁HPで調べると、「奥行距離が一様でないものは平均的な奥行距離によります。具体的には、不整形地にかかる想定整形地の奥行距離を限度...
    税理士回答数:  1
    2018年11月06日 投稿
  • 無道路地の評価について

    被相続人甲の所有する土地で無道路地に該当するかを教えて下さい。 土地Aは登記上公衆道路となっており、実際も土地Bに続く道路です。土地Bも甲の所有土地でそこにはア...
    税理士回答数:  1
    2018年11月06日 投稿

顧客満足度の高い税理士を無料でご紹介します。

このようなニーズがある方は、お気軽にご相談ください。

  • 税理士を変更したい
  • 初めての税理士を探したい
  • 相続税の申告をしたい
  • 会社設立・開業をしたい
  • 個人事業主の節税・申告をしたい
税理士選び〜契約までをサポート
通話無料 0120537024
  • 最短当日
  • 24時間受付
  • 年中無休
  • 全国対応