遺産分割の前に確認しよう!相続税の連帯納付義務とは? - 節税や実務に役立つ専門家が監修するハウツー - 税理士ドットコム

税理士の無料紹介サービス24時間受付

05075866978

  1. 税理士ドットコム
  2. 相続税
  3. 相続税のハウツー
  4. 遺産分割の前に確認しよう!相続税の連帯納付義務とは?

遺産分割の前に確認しよう!相続税の連帯納付義務とは?

なんとか相続税を払い終え、一安心したところで突然税務署からの通知は届きます。開封すると「相続税の連帯納付義務のお知らせ」・・・そうです!相続税の納付には連帯納付義務があるのです。

この相続税の連帯納付義務に関して、事例をみながら学んでいきましょう。そして、どうすれば避けることができるのか対策をたてましょう。

目次

事例で学ぼう

相続税の申告は個々での届出となります。例えば父親が亡くなり、母親、兄、自分の3人が相続したとします。それぞれが取得した財産を税務署へ申告し、個別に納税を行うこととなります。

事例1.借金があったの・・・

Aさんには仲のよくない兄が1人います。4年前に父親が亡くなり、相続で揉めてからは連絡を取ることもありませんでした。遺産分割により、兄は現金、Aさんは実家と土地を相続しました。延納手続をし、土地の売買でやっと相続税の支払を終えたところです。

ある日税務署から「相続税の連帯納付義務のお知らせ」が届きました。兄には借金があり、相続した現金はすべて返済に使ってしまったとのこと。相続税を支払っていなかったのです。

Aさんは大切にしていた実家を売却し、相続税の納付をすることになってしまいました。

相続事例1

事例2.生前に贈与を受けていたのに!

Bさんには弟が1人います。Bさんが農業を継ぐことに決まっていたため、父親は弟が起業した時に、多額の援助をしていました。弟は事業が波に乗ってから納税しようと思い、相続時精算課税制度を利用していました。父親が亡くなり、弟には生前贈与を受けていた分の納税義務が生じます。しかし弟の事業は上手くいかず、破産寸前だったのです。

Bさんは弟の分も相続税を納付することになってしまいました。

相続事例2

相続税の連帯納付義務とは?

同一の被相続人から、相続遺贈により財産を取得した全ての者は、お互いに連帯納付義務を負うことになります。つまり、ある相続人が納税が不可能の場合には、その他の相続人が税金を負担する必要があるのです。

事例1のように4年が経過していた場合には、相続税の本税だけでなく利子税も掛かることになります。ただし、負担には上限があります。各々が相続した額が限度額となります。

相続税の申告・納税は個別に行われます。他の相続人の納付状況を知らなければ、ある日突然税務署から納付を迫られることになります。それでは全ての相続人に納付状況を確認しなければ、いつまでも突然の税務署からのお知らせに不安を感じなければならないのでしょうか。

次の場合において、連帯納付義務は解除されることになります。

  • 申告期限から5年を経過し、税務署から納付通知書が届いていない場合
  • 延納の許可を受けた場合
  • 納税猶予の適用を受けた場合

事例2をみていきましょう。相続時精算課税制度は生前に贈与を受けていた分を贈与税ではなく、相続発生時に相続税として支払う制度です。実際の相続発生時に「贈与を受けていた額を使い切りお金が手元にない」といった事態が考えられます。

相続時精算課税制度には孫への贈与も対象となります。通常相続権を持たない孫が共同相続人となり、連帯納付義務を負うこともありえます。注意が必要な事例といえるでしょう。

どうすれば避けることができる?

突然多額の税金を支払う事態になりかねないこの連帯納付義務。どうすればよいのでしょうか。事前にできる対策とはどういったものがあるのでしょうか。

相続税を払えない相続人には相続財産を渡さない

相続放棄をさせる

相続発生前から分かっていれば、遺言を活用しましょう。また、相続人各自が課税される税額を計算したうえで金銭を遺産分割することや、相続税の申告を一緒に行うことも有効でしょう。

おわりに

相続税は金銭一括にて納付することが原則です。相続人各自が支払える金銭をどれだけ持っているのかがポイントです。1人が土地や不動産を取得し代わりに金銭の受け渡しをする場合には、納税するだけの資金が残っているのか注意するようにしましょう。

税理士をお探しの方は税理士紹介サービスをご利用ください。

相続税に関する他のハウツー記事を見る

もっと見る

協力税理士募集中!

税理士ドットコムはコンテンツの執筆・編集・監修・寄稿などにご協力いただける方を募集しています。

募集概要を見る

ライター募集中!

税理士ドットコムはライターを募集しています。

募集概要を見る

相続税に関する税務相談Q&Aをみる

  • 兄弟の死亡保険金の受け取りについて

    約3年前に兄が不慮の事故で亡くなり、その保険金の受け取りが妹の私になっていました。 (両親は健在、兄は独身で子供なし) 私の子供たちにと残してくれたお金だと聞い...
    税理士回答数:  1
    2020年06月01日 投稿
  • 贈与税、親子間の生活費について質問が御座います。

    贈与税の考え方につきまして。 ここのサイト様を拝見し、勉強させて頂いております。 それを踏まえまして、質問が御座います。 数年前に母と引っ越し先で、新しい生...
    税理士回答数:  1
    2020年06月01日 投稿
  • 住宅購入時の親からの支援について

    数日前、夫名義で住宅購入の契約をしました。ローンも夫名義で審査依頼中です。 その後、私(妻)の親から支援の話があり、贈与税など調べているのですがわからないので教...
    税理士回答数:  1
    2020年05月31日 投稿
  • 贈与税の住宅取得資金の非課税を使いたいのですが・・

    祖母と父からの贈与を不動産購入の資金として取得し、控除の特例を使って税金を抑えたいのですが、購入したい新築マンションの入居時期が来年の3月末なのです。 控除の...
    税理士回答数:  2
    2020年05月31日 投稿
  • 親の預金の管理

    以前【税理士ドットコム通信】でお送り頂いた「みなし贈与」に注意!生前贈与で“うっかり”贈与税がかかるケースは? の中に 「預金の移動 子や配偶者に一時的に金銭を...
    税理士回答数:  1
    2020年05月31日 投稿

顧客満足度の高い税理士を無料でご紹介します。

このようなニーズがある方は、お気軽にご相談ください。

  • 税理士を変更したい
  • 初めての税理士を探したい
  • 相続税の申告をしたい
  • 会社設立・開業をしたい
  • 個人事業主の節税・申告をしたい
税理士選び〜契約までをサポート
  • 最短当日
  • 24時間受付
  • 年中無休
  • 全国対応