夫の祖母の土地に家を建てた場合の相続税について
夫の祖母が所有している土地に、家を建てる話が持ち上がっています。その際に、私たち夫婦が祖母に地代を払う(祖母が亡くなったあとは母に払う)と将来の相続税が安くなると言われましたが、本当にそうなのでしょうか?
夫の祖母の配偶者は他界しており、祖母が亡くなった際は夫の母が相続し、夫の母が亡くなった際は夫が相続すると理解しています。(夫の両親は離婚しています。)
月2万の地代だとして、夫の母が仮に40年ご生存されると、合計で960万もの支払いになります。かなりの高額になりますが、それでも相続税より安くなるのか分かりません。地代の相場もよく分かりません。
夫の祖母は他にも土地や株などを所有しているようです。詳しい資産状況は分かりませんが、特別に裕福な家庭ではなく、一般的な生活レベルです。
地代を払うのであれば、安い中古マンションを探した方がいいのでは?と思っています。
何かアドバイスいただけることがあればお願いします。
税理士の回答

土地を賃貸すると、相続税計算上の評価額が減額されるため、相続税対策になるケースがあります。
ただし、ご相談者様の場合、親族間での賃貸をご検討ということで、恣意性が介入する余地があることから、相場をしっかりと意識した地代の設定をしなければ、貸宅地としての評価額の減額ができなくなってしまう可能性があります。
また、お祖母様からすると地代収入により金銭が増えますので、土地の評価額の減額による相続税の節税効果が、金銭の増加による相続税の増加と、地代収入が発生することによる所得税等の増加を上回らなければ、節税対策としては意味がありません。
いずれにしても、資産税に強い税理士にご相談いただいて、シミュレーションをしてから実行するか否かご検討されるのが良いかと思います。
本投稿は、2021年06月08日 12時14分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。