漢字表記の贈与契約書は小学1年生に有効か?
親から未成年の子(小学1年生)への贈与契約について、ご相談させていただきます。
贈与者は親であり、同時に子の親権者でもあります。
贈与契約書は親が作成し、贈与者である親と、受贈者である子ども本人が署名します。
子どもがまだ漢字を十分に読めない年齢ですが、契約書が漢字で記載されていても問題ないでしょうか?
税務調査があった場合、契約書の内容を子が理解できないといった指摘により、贈与が無効とされる可能性はあるでしょうか?
税理士の回答
国税OB税理士です。相続税担当の特別国税調査官をしておりました。
子供と父親だけの契約書だと、無効にされてしまう可能性は高いですね。
小学1年生が契約内容を理解できませんですよね。
基本的には、未成年の間は相対に作成した契約書は否認さる可能性が強いですよね。
そこで、贈与者が父親であれば、受贈者(子)とその代諾者として母親が代わりに署名押印をして「贈与契約書」を作成してください。
当然、ご結婚されている若ですから法律上成人してますので、成人者同士の契約ですから、まずもって否認はされないですね。
ただし、その後のこの預金の管理方法その他も気を付けないと、「名義預金」とされるケースがありますから気を付ける必要があります。
ご回答ありがとうございます。
受贈者(子)に加えて、受贈者の親権者として、母親も署名押印をします。
また、子供にも理解できるように、贈与契約書とは別に下記のような「ひらがなの補足資料」を作成し、子供が署名するのは、有効でしょうか?
このメモは、○○ちゃんに おかねを プレゼントする やくそくの しょるい(ぞうよけいやくしょ)の ほそくしりょうです。
○○ちゃんへ
おとうさんは、○○ちゃんに 100まんえんを プレゼントします。
○○ちゃんは、「ありがとう」と いって、もらうことに うなずいてくれました。
だから、この 100まんえんは ○○ちゃんの ものです。
この おかねは、○○ぎんこうに あずけたり、○○しょうけんがいしゃで かぶを かったりするよ。
○○ちゃんが「これを つかいたい」と おもったら、じゆうに つかって いいんだよ。
ぎんこうや しょうけんがいしゃの てつづきは、ひとりでできるまでは、おとうさんか おかあさんが おてつだいするよ。
○○ちゃんが おとなに なったら、おてつだいできなくなるよ
これからも げんきに すごしてね。
れいわ 年 月 日※子供の手書き
なまえ ○○○○※子供の手書き
申し訳ありませんが、補足資料の作成は無意味です。子供だけで書類を作成されても何の意味も持ちません。
あくまでも法律行為としてどうかという観点でお考え下さい。
母親を代諾者として法律行為をなされば、まずもって否認はされません。
贈与は、「あげます。もらいます。」という民法で規定された片務諾成契約です。
ご回答ありがとうございました。
本投稿は、2025年11月11日 08時36分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。







