クレジット分割手数料と未払金の記帳について
前年度、クレジットカードで分割購入した仕入代金に分割手数料を合計して記帳してしまい
今年、全ての支払い終わったのですが
未払金の残金に分割手数料分の金額が残ってしまいました。
(仕入代金100,000円・ 分割手数料5,000円・10回払いとして)
購入した時
借方 仕入 105,000円 / 貸方 未払金 105,000円
月々の引落としの仕訳は
借方 未払金 10,000円 / 貸方 普通預金 10,000円
借方 分割手数料500円 / 貸方 普通預金 500円
このように記帳していました。
未払金の残金をゼロにするには
どの様に修正したらよいのでしょうか。
税理士の回答
結論
未払金に残っている「分割手数料ぶんの過大計上」を、今年の段階で誤りの訂正として処理すればゼロにできます。
安全な修正方法は次の1本です
(借方)未払金 5,000円(貸方)前期損益修正益 5,000円
→ これで未払金が正しい残高(=ゼロ)になります。
※「雑収入」ではなく “前期損益修正益” の方が、税務調査でも説明しやすく安全です。
理由
本来の正しい仕訳は:
仕入:100,000円
分割手数料:5,000円(支払利息みたいな扱いで、都度費用)
未払金:最初に計上すべきは仕入100,000円だけ
なのに、
前年に 仕入+手数料=105,000円 を丸ごと未払金にしてしまったため、
未払金が 5,000円多く計上されている状態 です。
そして今年、毎月の仕訳で「仕入100,000円+手数料5,000円」をすべて支払っているのに、未払金だけが5,000円残ってしまった…という構造です。
これは会計上 “前期の誤謬(ミス)”=資産の過大計上 のため、
当期で訂正する処理が必要になります。
実務処理
未払金の残っている 5,000円を消すだけ
(借方)未払金 5,000円(貸方)前期損益修正益 5,000円
これで未払金の残高はゼロ
去年のミス(未払金の過大計上)を補正しただけ
税務調査でも説明が通る
※今年の費用にはしません。(手数料は去年の費用になるべきだったため)
固定資産や棚卸資産への影響は?
今回の仕入は10万円なので、固定資産ではなく棚卸資産の購入。
分割手数料は仕入価額に含めないため、棚卸への影響もありません。
お忙しい中
ご回答いただきありがとうございます。
その様に訂正させていただきます。
本投稿は、2025年12月03日 15時59分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。







