クレジットカード決済の複式簿記記帳に関して
この度は、クレジットカード決済の複式簿記(青色申告)による記帳に関して質問をさせて下さい。
仕入、消耗品費、荷造運賃、車両費、諸会費等、支払える所は出来る限りクレジットカードで支払っています。
これら全てまとめられた金額が月末に銀行口座から引き落とされますが...
現在、それぞれ発生主義で買掛金、未払金として1回目の記帳をし、使用したクレジットカードの金額が実際に銀行から引き落とされた日に科目、金額別で2回目の記帳しております。
ご質問させて頂きたいのは、この2回目の記帳です。
2回目の記帳は、まとめて引き落とされた金額をそのまま1回で記帳するべきか、また私の様に、日付(引落し日)は同じでも科目、金額を別々に記帳するべきかという所をよく理解をしておりません。
決まりやオススメの仕訳、記帳方法等ありましたらば、ご教授頂けますと幸いです。
宜しくお願い致します。
税理士の回答

中西博明
買掛金と未払金に分けて次のように記帳すればいいと思います。
買掛金10万円、未払金5万円の合計15万円が普通預金口座から引き落とされた場合の仕訳
買掛金10万円/普通預金15万円
未払金 5万円
ご返答頂きまして誠にありがとうございます。
1回目はそれぞれ別々に記帳しておき、それに対する2回目は、実際に引き落とされる金額をそのまま記帳して良いが、買掛金(仕入)と未払金(経費)として、わけて記帳する。
という解釈で宜しいでしょうか?
【例】
1/1
借方 │金額 │貸方 │金額
CD代(○カード) │○店
仕入 │3万円│買掛金│3万円
1/5
借方 │金額 │貸方 │金額
本代(○カード) │○店
仕入 │5万円│買掛金│5万円
1/10
借方 │金額 │貸方 │金額
DVD代(○カード) │○店
仕入 │2万円│買掛金│2万円
1/13
借方 │金額 │貸方 │金額
会員料(○カード) │○店
諸会費 │2万円│未払金│2万円
1/15
借方 │金額│貸方 │金額
梱包用品(○カード) │○店
消耗品費 │2万円│未払金│2万円
1/20
借方 │金額 │貸方 │金額
ガソリン代(○カード) │○店
車両費 │1万円│未払金│1万円
2/27
借方 │金額 │貸方 │金額
(摘要)1月分○カード引き落とし
買掛金│仕入│10万円│普通預金│15万
未払金│経費│ 5万円│
会計ソフト(弥生)を使用しております。
↑上記の記帳で問題はないでしょうか?

中西博明
それで結構です。
なお、利用日に貸方をクレジットカードを選択すると、仕入の相手勘定は買掛金に、経費の相手勘定は未払金に仕訳されます。
ご回答頂きまして誠にありがとう御座いました。
もう1つ、疑問点をご質問をさせて下さい。
通帳の中身というのは全て帳簿に記帳する必要はありますか?
全てを記帳するかは任意という情報を目にしておりました為、これまで(白色)は事業に関するもののみ記帳をしてきた状況です。
青色でも、これまで通り事業に関するもののみの記帳でも良いものなのでしょうか?
現在、使用している銀行口座は、プライベートと事業とでわけていない為、プライベートで使用している数枚のクレジットカードや、年金等の引き落としもあります。
例えば、
プライベートと事業とで使用を混合したクレジットカードは、実際20万円のまとめた引き落としがあるという場合。
内、5万円はプライベートで使用したお金。
内15万円は仕入、経費となっている場合、
借方 │金額 │貸方 │金額
(摘要)1月分○カード引き落とし
買掛金│仕入│10万円│普通預金│15万
未払金│経費│ 5万円│
前質問でお答え頂きました上記の様な記帳の仕方で、プライベート分の5万円を抜いた15万円分のみをまとめて記帳して問題はないものでしょうか?
お手数をお掛け致しますが、ご教授のほど宜しくお願い致します。

中西博明
青色申告をする場合で、65万円の青色申告控除を受けるためには複式簿記による貸借対照表を作成する必要があります。
そのためには、現金や銀行口座の残高を合わす必要がありますので、事業用かプライベートかにかかわらず全ての取引を仕訳する必要があります。
しかし、青色申告でも10万円の青色申告控除を受ける場合や白色申告の場合には、事業用の取引のみ仕訳すれば損益計算書は作成できます。
あなたは、白色申告ということですので、敢えてプライベート取引まで仕訳する必要はありません。
先日、青色65万円控除を受ける為に申請を致しました。
事業と合わせ、プライベートの仕訳もするにあたり、上記の20万円の例では、どの様に仕訳し記載するのが良いのでしょうか?
度々の質問で大変恐縮ですが宜しくお願い致します。

中西博明
クレジットカード利用時
仕入10万円 /買掛金10万円
経費5万円 /未払金10万円
事業主貸5万円
引落とし時
買掛金10万円/普通預金20万円
未払金10万円
になります。
ご教授頂きまして大変感謝致します。
ご参考にさせて頂き、今後も仕事、簿記共に励みたいと思います。
この度は誠に有り難う御座いました。
本投稿は、2020年07月26日 02時18分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。