前期決算時に一括経費にしてしまった事業所火災保険料について
一人会社を経営しています。今月が決算月です。
前期の事業所火災保険料15,000円2年契約を不勉強から前期の決算で一括経費にしてしまいました。これを今期(保険2年目)の決算で調整することは可能でしょうか?
(借方)雑損失 7,500 / (貸方)普通預金 7,500
上記のような処理で利益を減らして相殺することは可能でしょうか?
それとも修正申告する以外方法はないでしょうか。
お忙しいところ恐れ入ります。よろしくお願い致します。
税理士の回答

長谷川文男
前期、2年分の保険料を一括に経費にしているということは、
保険料 15,000//普通預金 15,000 のような仕訳をしていますよね。貸方の「普通預金」は、現金や未払金かもしれませんが。
当期に必要経費にすべき金額を、前払費用などの勘定で繰り越していないのですから、当期に経費にすべき金額が勘定上ありません。
なので、どうしても、訂正したいならば、前期の決算を修正する必要があります。前期に計上した保険料を減額しますので、手続きとしては更正の請求です。
※ 法律上は、2年間の保険料計上は認められないため、更正の請求をすべきですが、2年間で15,000円で少額ですから、そのままにしてしまうことが多いと思われます。
ご相談の仕訳、その時に普通預金の引出し(引落し)ありますか?
あったとすれば、前期に未払金に計上しているはずです。
いずれにしても、ご相談の仕訳ではうまくいきません。

借方)雑損失 7,500 / (貸方)普通預金 7,500
上記のような処理で利益を減らして相殺することは可能でしょうか?
前期に費用を7,500円多く計上していますので、
当期に修正する場合は前期損益修正益(雑収入)となります。
そして、当期に本来計上すべき保険料を費用として計上します。
従いまして、仕訳は
借方:保険料 7,500 貸方:雑収入 7,500
となります。
よろしくお願いいたします。
お二方ともご回答いただきありがとうございます。
長谷川さまも多田さまもとても丁寧にご説明いただき、複数の考え方と当方の状況を見て検討したいと思います。
すみません。前期の仕訳を記載してなかった中、勘案いただき誠にありがとうございました。
ちなみに前期は不動産屋さんに現金で支払ったので
保険料 15,000 / 現金 15,000
としておりました。
本投稿は、2020年08月18日 12時53分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。