売掛金回収のタイミングと仕訳等記帳について
売掛金回収のタイミングとそれに関係する記帳についてのご質問です。
FX関係なのですが、海外のFX会社にツールを提供して報酬を得ています。
FX会社の顧客にツールが使用されると報酬が発生し、末日で締めます。
2ヵ月後にFX会社が勝手に作った自分のFX口座に入金されるという入金の仕組みです。
この2ヵ月後の自分のFX口座に入金されるのは、売掛金の回収になるのでしょうか。
自分のFX口座から自分の銀行口座への出金は任意に可能ですが、
出金業者が変わり、手数料が発生する場合とそうでない場合があるため、
自分の銀行口座への出金は、まとまった金額のときしかしません。
この自分の銀行口座は事業用の口座です。
ちなみに、出金業者は、この海外のFX会社が決めて、着金まで数日かかります。
即日出金はできません。
自分のFX口座からこの自分の銀行口座に出金して、
初めて売掛金の回収とみなして、帳簿付けをしています。
これは間違った会計処理でしょうか。
間違っているとしたら、どのように仕訳、記帳すれば良いでしょうか。
よろしくお願い致します。
税理士の回答

個人的見解になりますが、FX口座は相談者の口座であり、相談者の支配下にあることから、当該口座への入金をもって、売掛金の消滅を認識するのが適当であると考えられます。
ただ、FX口座は勝手に顧客が作成したものであることを考えると、それを帳簿に記載するのもどうかと思うので、現状では以下のように処理するしかないと思われます。
①FX口座への入金時
(借方)事業主貸 ××× (貸方)売掛金 ×××
この時点で売掛金の消滅を認識する必要があります。
②事業用の銀行口座への入金時
(借方)普通預金 ××× (貸方)事業主貸 ×××
上記①の仕訳の事業主貸で処理した金額を打ち消します。
ご回答、大変有難うございます。
やはり、FX口座への入金時に売掛金は消滅するのですね。
仕訳の詳しいご記載、大変有難うございます。
ちなみに、簿記の素人にて、ご容赦下さい。
事業主貸の勘定を使用するのは何故でしょうか。
他の勘定科目も全く思い浮かびませんが、
なぜ、事業主貸を使うのか分かりませんでした。
よろしくお願い申し上げます。

「事業主貸」は個人事業主の元入金のマイナス勘定でいあり、元入金のプラス勘定である「事業主借」とともに、よく使用される勘定です。
たとえば、事業用銀行口座から生活費を引き出したときに、
(借方)事業主貸 ××× (貸方)普通預金 ×××
として処理し、個人の事業所得の計算に入れないようにします。
今回のケースでは、FX口座は、事業用銀行口座と異なり、帳簿に記載していないと考えられますので、FX口座のお金の動きを帳簿上、処理することができません。しかし、売掛金の消滅は上記の通り認識する必要があり、生活費を使用して売掛金を消滅させたと仮定して、
(借方)事業主貸 ××× (貸方)売掛金 ×××
と処理をするしかない、ということです。
ご回答、有難うございます。
詳しい解説、有難うございます。
この方法で処理するしかないということですね。
承知致しました。
御礼申し上げます。
本投稿は、2021年06月18日 21時18分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。