持家の按分と計上について
23年6月に自宅兼事務所として開業しました。
今回初めて確定申告するのですが、持家の減価償却の計上について教えてください。
自宅は10年前に新築で購入した持家となります。按分率10%、建物取得額2810万、法定耐用年数は22年です。
なお支払いは個人口座からとなります。
◾️質問1
下記の計算で合ってますでしょうか?
①未償却残高の算出
取得額-取得額×0.9×耐用年数×1.5の償却率×居住年数
↓
2810万-2810万×0.9×0.031×10年=2026万円
②減価償却費の算出
2026万×0.046=93万円
③事業主の減価償却費
93万円×10%×7/12=5.4万円
◾️質問2
仕訳は以下のようにすれば問題ないでしょうか?
開業日
建物 2026万円 / 事業主借 2026万円
12/31
減価償却 5.4万円 / 事業主借 5.4万円
建物減価償却費 93万円 / 建物 93万円
◾️質問3
来年度の減価償却費は以下になるのでしょうか?
未償却簿価=2026万円-93万円=1933万円
減価償却費=1933万円×0.046=89万円
◾️質問4
上記の計算は端数はどこまで計上すれば良いのでしょうか?1円未満の小数点切り上げとかでしょうか?
長くなり申し訳ありませんが、ご教授頂けますと幸いです。
税理士の回答
◾️質問1
下記の計算で合ってますでしょうか?
①未償却残高の算出
取得額-取得額×0.9×耐用年数×1.5の償却率×居住年数
↓
2810万-2810万×0.9×0.031×10年=2026万円
→非業務期間(取得日~23年5月)が10年6カ月未満であれば合っています。正確には20,260,100円ですが。
②減価償却費の算出
2026万×0.046=93万円
→違います。2023年の減価償却費は2,810万円×0.046×7カ月/12カ月=754,016円(円未満切捨ての場合)
③事業主の減価償却費
93万円×10%×7/12=5.4万円
→違います。必要経費計上額は754,016円×事業専用割合10%=75,401円(円未満切捨ての場合)
◾️質問2
仕訳は以下のようにすれば問題ないでしょうか?
開業日
建物 2026万円 / 事業主借 2026万円
→正確な金額は➀の通りです。貸方は元入金でも結構です。
12/31
減価償却 5.4万円 / 事業主借 5.4万円
建物減価償却費 93万円 / 建物 93万円
→違います。
減価償却費754,016円/建物754,016円
事業主貸678,615円/減価償却費678,615円(754,016円-75,401円)
◾️質問3
来年度の減価償却費は以下になるのでしょうか?
未償却簿価=2026万円-93万円=1933万円
減価償却費=1933万円×0.046=89万円
→違います。2,810万円×0.046×12カ月/12カ月=1,292,600円
◾️質問4
上記の計算は端数はどこまで計上すれば良いのでしょうか?1円未満の小数点切り上げとかでしょうか?
→切捨て、切上げ、四捨五入どれでも良いですが、同じ方法を継続することが前提です。
ご回答頂きましてありがとうございます。
詳しく計算までして頂き理解できました。
ちなみに取得日は13年7月になりますので、開業日では9年11ヶ月で10年と考えております。
また開業前の22年9月より自宅兼事務所で開業のための商品試作を行なっており、22年9月〜23年5月の減価償却費も開業費に入れることができるのでしょうか?
もし入れる事ができるなら、どのような計算になるのでしょうか?
22年9月〜22年12月の4ヶ月は9年6ヶ月未満なので居住年数は9年で計算、23年1月〜23年5月の5ヶ月は9年6ヶ月以上なので10年で計算するという事でしょうか?
重ねての質問となり恐縮ですが、ご教授頂けましたら幸いです。宜しくお願い致します。
申し訳ありませんが、開業日がいつになるかというのは当初の質問には記載がなく、全く異なるご質問ですから回答は致しません。ご自身でご判断下さい。
非業務期間は1年未満の端数が6ヶ月以上であれば1年に切り上げ、6ヶ月未満であれば切り捨てです。
なお、減価償却費も減価償却資産も開業費にはなりません。
本投稿は、2024年02月26日 22時12分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。