システムの引っ越し費用について
現在、自社保有のサーバーで、自社開発の社内利用のシステムを稼働させています。
サーバーはサーバーとして、システムはソフトウェアとして、それぞれ資産計上し、
それぞれ償却は終わっています。
この度、自社保有のサーバーが古くなったため、レンタルサーバーを借りてそこに
このシステムを引っ越して利用し続けることにしました。
レンタルサーバー構築自体は、OSやミドルウェア等も資産計上しました。
そして、そこにシステムを引っ越すのですが、新しいサーバーへの移設費用、及び
移設後に正しく稼働するかどうかのテスト費用が掛かりました。
当然、新しい環境に適応するように調整のプログラム修正は多少入りますが、それは
あくまで移設後にもこれまでと同様の機能が働くようにする為のもので、機能改善や
利便性向上はしません。
修繕費だという考えと、サーバーを引っ越したことで利用期間が延長されたのだから
資産計上だとする考えとが対立しています。
確かに、新しいサーバーに引っ越すと利用期間は伸びますが、サーバー構築費以外の
移設費や、ましてや移設前と同様に動くかどうかのテスト費用までも資本的支出とは
思えないのですが、どちらの解釈が正しいのでしょうか。機能改善はゼロです。
このシステムを使い続けるために新しいサーバー(レンタルサーバー)に引っ越しを
実施したこの移設費と、移設前と同様の機能が働くかどうかのテスト費用について、
会計面と税務面の正しい処理について教えてください。
サーバー構築費事態は資産計上します。
税理士の回答

支出額×延長した耐用年数÷延長後の耐用年数を資本的支出として残りを修繕費とするか、或いは修繕費か資本的支出か不明な場合の法人税の規定を適用するかだと思います。移設費とテスト費は事業の用に供するために直接要した費用として固定資産の取得費に含まれると思います。
ご回答ありがとうございます。
支出額を資本的支出と修繕委費に分けるA案か、判断がつかない場合の法人税の規定を
適用するB案か、のどちらか、というお話は「多少のプログラムの修正」という部分に
ついてのお答えという事でしょうか?それでしたら、なるほど、そういう判定もあるなと
理解しました。ありがとうございます。
では、その後に書かれている「固定資産の取得費だ」という部分は移設費とテスト費ですね。
ソフトウェア自体は全く機能改善せず、動くサーバーを引っ越しただけです。
工場を引っ越しして、今ある工作機械を移設するような場合、工作機械そのものの耐用年数が
伸びるわけではないので、移設費は修繕費になると良く目にしますが、、それと同じ感覚では
ないという事なのでしょうか。
質問の事例も、動く土台(サーバー)を変えただけで、動くソフトウェア自体には全く何も
改善がされていませんので、ソフトウェア自体に耐用年数の延長はありません。
移設に伴う出費(移設費や今まで通り動くかのテスト費)なのですが、資産価値がある
という事でしょうか。
食い下がる様で申し訳ございませんが、改めてご質問させてください。
申し訳ございませんが、よろしくお願いいたします。

工作機械を購入して据え付けをする場合は据付費は資産に含まれます。ご指摘のように購入でなく既存の機械を移設据え付けするだけであれば経費となります。OSやミドルウェアを購入して(資産計上して)データの移設、テストをしたという解釈で前者に準じて資産計上が妥当と考えました。実態に応じて資産計上か経費計上かご判断されればよろしいかと思います。
こちらの質問が明確でなかったようで、申し訳ございませんでした。
事例として引き合いに出した工作機械の移設は、やはり移設費は経費処理という事ですね。
となると、ソフトウェアについても、同様と考え、
新しい工場を建築して資産計上 ⇒ 新しいサーバーを構築する際のOSやミドルウェアは資産計上
既存の機械の新工場への移設費用は経費 ⇒ 既存アプリの新しいサーバーへの移設費用は経費
機械の移設後の稼働テスト費用は経費 ⇒ アプリの移設後の稼働テスト費用は経費
このように考えました。
実態に応じてご判断されればとの事ですが、やはりそこの判断に迷っているのです。
アプリには手を加えておりません。それが動くサーバーを刷新して、アプリを引っ越ししただけで
サーバーはもちろん資産計上するが、そのアプリそのものは一切の機能UP等は行われていないので
引っ越し費用やテスト費用は修繕費と考えたのですが。
修繕費にこだわるわけではなく、資産計上する明確な「こういう論拠で」というものがあれば
それも知りたいのです。税務上は、資産計上して置いたほうが安全だからという、実務上では
良くある消極的な事ではなく、修繕でも資産でも「こうだから」という何か論拠が欲しいのです。
勝手を言って申し訳ございませんが、引き続き皆様のアドバイスをお待ちしております。
宜しくお願いいたします。

サーバー本体とソフトウェアは別々の資産として考えますので、サーバーの取り替え自体は度外視します。次にソフトウェアに着目して考えた場合、ご説明の状況であれば修繕費でいいと思います。論拠としては資本的支出及び修繕費の区分に係る規定で①本体の使用可能期間延長または機能追加するもの、②移設・取り替え・原状回復等、③不明なもの、に分けた場合に②の移設に該当して全額修繕費となります。①の「本体」はサーバーでなくソフトウェアを指します。資本的支出と修繕費の区分に係る規定についてはインターネットで詳細検索できると思います。
サーバー本体とソフトウェアは別々の資産と考え、サーバーの入れ替えによりそのソフトウェアは
長く使えますが、ソフトウェアそのものに対して使用可能期間を延長させるための改修は、何も
行われていないので、サーバー構築費は資産計上、移設費用とテスト費用は修繕費とします。
何度もありがとうございました。
本投稿は、2020年01月20日 23時11分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。