外注工賃の仕訳について
自動車鈑金塗装業をしております。
普段から車検は外注に出しており、外注先からの請求は重量税・印紙代を立替
金、整備費用と交換部品(数千円~3万円程)を外注工賃として仕訳しております。
この度、事故の修理でディーラーに足回り等の修理を外注しましたが、工賃130,000円、部品代280,000円、総額410,000円程の請求書が来ました。
いつも通り外注工賃で仕訳ようと思ったのですが、部品代が高額なため部品代は
仕入とした方がいいのではないかと思ったのですがいかがでしょうか。
部品代の中にはディーラーから仕入れた当社で行った鈑金修理で使用した部品
(27,000円程)も含まれております。
また、普段から行っている車検の外注も大半の部品は部品商から仕入れており、
そちらは仕入としているので、外注先からの部品代も仕入として分けて処理した
方がいいのかと悩んでおります。
宜しくお願い致します。
税理士の回答
外注先からの部品代も仕入として分けて処理した方がいいのか
お考えのとおり、そのほうが今までの経理のやり方とも統一されている気がします。
会計は、勘定科目が法定されているものではなく、経営者や関係者が理解(判断)しやすいもので構わないのです。
外注工賃ですと、労務費を外注したとみられるので、部材費を仕入(材料費)に含めるか、「外注材料費」などを設けるなどすれば、原価の中の人件費の要素と部材費の要素が分かりやすいのではないでしょうか。
でも、繰り返しになりますが、法定されていないので、計上漏れなどの間違いがなく、後からも分かりやすいやり方を最優先に考えてください。
ご返答ありがとうございます。
外注先は2件あり、もう1件の外注先はディーラーではない為、そちらへの外注の際の部品は
ほぼ全て部品商からの仕入となりますし、ディーラーへ他メーカーの車を外注した場合も部品商
からの仕入となります。
おっしゃる通り最終的な経費としては変わりませんが、一部の車の部品だけが外注工賃に含まれ
ている状態よりも分けた方が実態を把握するためには良いと思いましたので、分けて仕訳けよう
と思います。
もう一つお伺いしたいのですが、外注工賃(外注費)について勘定科目としてはもちろん知って
いますが、区分については考えたことがなく、これまで会計ソフトの設定のまま「経費(販管費)」
として仕訳ていましたが、いろいろと調べていると「売上原価」としなければならないのではな
いかと思いましたがいかがでしょうか。
またその場合、ソフトの「当期商品仕入」の中に「外注工賃」の項目を作ればよいのでしょうか。
(「やよいの青色申告」を使用しております)
重ねてお伺いして申し訳ありませんが、宜しくお願いします。
おっしゃるとおり、(売上)原価になります。
自動車修理業とのことですので、サービス業になりますが、部品の仕入や工賃、それから工場機械の減価償却費等も発生すると思われますので、製造業的な、材料費、労務費、経費プラス各々の外注コストが生じると考えます。
それらのコスト管理を行うのであれば、分けて仕訳したほうが良いと思います。
もし簡易的に管理(把握)するのであれば、おっしゃるように当期仕入高の中に外注費を入れるのも一つのやり方だと思います。
なお、決算期末(個人事業の場合は12月31日)に未完成の修理や仕入れただけで使っていない部品があれば、棚卸(在庫=原価から差し引き)としてください。
早速のご返答ありがとうございます。
棚卸はやってはおりますが、特に未完成の修理について漏れがないように改めて気を付けるよ
うにします。
自動車修理業は簡易課税(以前は簡易課税を選択しておりました)も簡易ではないし、サービス
業なのに製造業の要素もあり、預り金・立替金も頻繁に出てきますし本当に頭を悩ませることば
かりです。
長年やっていてもこの度のように間違ったやり方をしているのではないかと不安に思うことが
多々ありますが、これからも勉強しつつアドバイスいただいたようにあまり固く考えずに「後か
ら分かりやすいやり方」でやっていこうと思います。
ありがとうございました。
本投稿は、2023年11月22日 10時12分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。