個人口座を事業用として使用する際の記帳の仕方について
今年初めて青色申告を行うアフィリエイト個人事業主です。
昨年6月1日に開業した際、事業用口座は作成せずに事業を開始しました。
しかし事業に関する支払いなどの一部は、私の個人口座を使用しています。
具体的には以下の内容が個人口座に関与しています。
・アフィリエイト会社からの成果報酬の振り込み
・事業で使う消耗品や研究資材などを購入した際の、クレジットによる引き落とし
この場合、
1.仕訳帳の一番最初の行には「借方/預金」「貸方/元入金」として、6月1日時点の通帳残高を記入しなければならないのでしょうか?
2.この個人口座は事業に関わる口座と言うことで「事業用口座」と見なされ、ここから事業に関係無い引き落とし(例/子供の授業料など)があった場合も「借方/事業主貸」「貸方/預金」として全て仕訳帳に記載が必要になりますか?
3.私個人のクレジットカードの引き落とし口座もこの口座になっていますが、
例)
・6月6日クレジットカードで事業用消耗品を購入(5000円)
・6月10日クレジットカードで個人用の食材を購入(3000円)
・7月3日カード会社より引き落とし(8000円)
この様な場合仕訳帳への記載はどのような内容になりますでしょうか?
質問ばかりで申し訳ありませんがご教授の程よろしくお願い致します。
税理士の回答

志喜屋仁
1、預金残高を合わせるために、6/1の残高を記帳します。仮に残高を100円とすると、
(借方)普通預金 100 (貸方)元入金(or事業主借)100
2、家計費を記帳しないと預金残高が合わなくなるので、全ての取引を記帳します。
(借方)事業主貸 100 (貸方)普通預金 100
3、一般的な仕訳は次の通りです。
6/6 (借方)消耗品費 5000 (貸方)未払金 5000
6/10 (借方)事業主貸 3000 (貸方)未払金 3000
7/3 (借方)未払金 8000 (貸方)普通預金 8000
早速のご回答、誠にありがとうございます。
明確でとても分かりやすかったです。
感謝致します。
すいません、追加で質問させて頂きます。
開業日が6月1日となりますが、6月2日にクレジット会社からの口座引落がありました。
(金額45000円とします)
4月~5月にかけてクレジット払いをした分ですが、買い物内容は全て事業とは関係ない個人の物となります。
この場合、
6/2(借方)未払金 45000 (貸方)普通預金 45000
という仕訳はするとして、その前提条件として記帳の開始時点で予め「負債」として何かしらの記帳が必要になるかと思いますが、具体的にどの様な仕訳・記帳内容が適切でしょうか?

志喜屋仁
6/1時点のクレジットカード未払い残高を記帳する必要があります。
締日が月末、支払日が翌27日の場合、6/1時点の理論上の残高は、5/1~5/31の利用合計金額となるはずです。実際には2、3日のずれが生じることもありますので、利用明細書で確認してください。仕訳は次の通りです。
(借方)事業主貸 (貸方)未払金
重ねてのご返答誠にありがとうございます。
明細を確認したところ、
クレジットカードA…毎月10日締め、翌月2日引落
クレジットカードB…毎月月末締め、翌月27日引落
となっておりました。
仕訳としては
6/1(借方)事業主貸 45000(貸方)未払金 45000(摘要)クレジットカードA(4/11~5/10利用分)
6/1(借方)事業主貸 50000(貸方)未払金 50000(摘要)クレジットカードA(5/11~6/10利用分)
6/1(借方)事業主貸 30000 (貸方)未払金 30000 (摘要)クレジットカードB(5月利用分)
6/2(借方)未払金 45000 (貸方)普通預金 45000 (摘要)クレジットカードA(4/11~5/10利用分)
6/27(借方)未払金 30000 (貸方)普通預金 30000 (摘要)クレジットカードB(5月利用分)
7/2(借方)未払金 50000 (貸方)普通預金 50000 (摘要)クレジットカードA(5/11~6/10利用分)
という記帳で合っていますでしょうか?

志喜屋仁
すべて家計費であれば、上記仕訳で合っています。
ご返答ありがとうございます。
志喜屋先生のおかげで不明瞭だった部分がすっきりし、安心して経理作業を進めることができます。
重ねて感謝致します。
本投稿は、2018年02月05日 17時46分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。