固定資産で計上すべきものを会社の指示で流動資産に計上することについて
会社の取締役が自身の会社に関係のない配偶者に1億3000万を30年償還年利2%で融資しました。配偶者はそれを使って豪奢な自宅を購入しています。
長期貸付金として配偶者への融資を計上すべきところ、短期貸付金で会計処理するように指示されました。月々の利子などは計上されておりません。
長期貸付金として処理すべきものを、短期貸付金として処理させる会社の意図はなんでしょうか。
税理士の回答

亀谷由太
お世話になっております。
当該貸付金が期日一括返済ならば、財務指標を良くするための振替処理だと思います。(流動資産が多い方が銀行融資の格付けが上がります)
一方で当該貸付金が均等返済ならば、貸付金のうち、期末日から1年以内に返済される分は、原則期末のタイミングで短期貸付金に振り替えることとなります。

亀谷由太
また追加の不明点等あれば、遠慮なくお尋ねください。
なお上記の回答内容で、疑問解決済みでしたら、ベストアンサーに区分いただけますと幸いです。
お手数をお掛けして大変申し訳ありませんが、何卒よろしくお願いいたします。
亀谷さま、ありがとうございます。
一方で当該貸付金が均等返済ならば、貸付金のうち、期末日から1年以内に返済される分は、原則期末のタイミングで短期貸付金に振り替えることとなります。
とありますが、そのような会計処理は行われず、3年近くずっと毎年短期貸付金のまま計上されています。毎年同額の貸付金(融資契約書を見ると明らかに長期貸付)を短期貸付金として処理するように言われています。これは一体どんな意図があると推測されますか?

亀谷由太
であれば、上記記載しましたが、金融機関に対する融資審査における財務指標を良くするために短期貸付金として処理されているのではないかと推測します。何卒宜しくお願い致します。
財務指標を操作して金融機関の融資審査に有利に働くように見せかけるのは会計基準違反であり、詐称行為ですよね?
会計基準に違反すると罰則などはあるのでしょうか?

亀谷由太
上場企業が株主に対して虚偽の報告をしたら、訴えられる可能性はありますが、中小企業でしたら、おそらく株主は社長さんのみというケースが多いので、罪に問われる可能性は低いです。(考えられる罰則等は下記サイトをご参照ください)
ちなみに金融機関側も、会社が提出する決算書につき、今回のような資産区分の誤りは往々にしてあるので、おそらく貸付金の実態を気づいている可能性は高いです。(金融機関側は固定資産に含めて、会社の決算書を分析している可能性が高い)
https://corporate.vbest.jp/columns/6180/
亀谷様
めちゃくちゃ親切にご対応いただきましてありがとうございました。
このご恩は忘れません。

亀谷由太
お忙しいところ、ベストアンサーに選んでいただきありがとうございました。
また何かありましたら、何卒宜しくお願い致します。
本投稿は、2024年04月24日 10時31分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。