ネットショップ販売の仕分け方法について
お世話になります。
海外のネットショップにて、取引を行っています。
青色申告をするため、どのように帳簿付けしたら良いかご教示いただきたく、ご質問いたします。
取引の登場人物及び流れは以下の通りです。
私:A
購入者:B
プラットフォーム:X
商品の供給者:Y
①私AがプラットフォームであるXにYの商品を出品する。
②購入者BがXで販売されている商品を注文する。
③XはAに注文があったことを通知する。
④AはXに商品代金を支払う。
⑤XはYに代金を支払い、商品を仕入れる。
⑥XはBに発送する。
⑦Bは商品を受け取り、Xへ受け取り通知をする。
⑧Xは④でAが支払った代金全額と利益をAに支払う。
通常のお取引とは異なり、Aの手元に商品はなく、Aの手元に商品を仕入れて、発送することもありません。
Yの商品を代わりにXへ出品し、販売を代理しているような形です。
代金はXに預けてあるUSDTという暗号資産で支払い及び受け取ります。
この時、Aの立場で仕訳が必要なのは④と⑧のタイミングでよろしいでしょうか?
また、それぞれどのような勘定科目で仕分けをしたらよろしいでしょうか?
恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。
税理士の回答

青色申告における取引の仕訳について説明します。あなたの取引の流れでは、主に④と⑧のタイミングで仕訳を行うのが適切です。それぞれのタイミングにおける仕訳方法について以下に示します。
④ 商品代金の支払い
この取引はあなた(A)がプラットフォーム(X)に対して、Yの商品代金を支払う場面です。この際、あなたが支払うのは実際にはXに対してとなるため、帳簿上は次のような仕訳が考えられます。
- 借方:仕入(または支払手数料) - 支払ったUSDTの日本円換算額
- 貸方:USDT - 支払ったUSDTの日本円換算額
ここで注意すべきは、USDTなどの暗号資産は金銭ではなく資産とみなされるため、その支払時点での円換算額で記録します。
⑧ 利益の受け取り
Xがあなたに代金全額と利益を支払う場面です。この際の仕訳方法は次のように考えられます。
- 借方:USDT - 受け取ったUSDTの日本円換算額
- 貸方:売上 - 商品の売上日本円換算額
- 貸方:仕入(または支払手数料) - 先に支払った分の日本円換算額
注意点
1. 暗号資産の評価額
取引のそれぞれで使用するUSDTの円換算額は、その時点での合理的な為替レートを基にします。取引時点での具体的なレートを記録しておくことが重要です。
2. 販売代理手数料
Xが販売代理で手数料を差し引いている場合、その手数料分を考慮して、仕入(または手数料)として費用を認識することが必要です。
3. 記帳の一貫性
暗号資産を用いる際、特に注意が必要な点は取引の一貫性と証拠書類の保持です。税務上、適切な評価額で記帳し、その根拠となる情報(為替レートの情報、Xのプラットフォーム利用明細など)を保持しておくと良いでしょう。
非常にわかりやすいご説明、ありがとうございます。
いただいたご回答を元に自分なりに確認してみました。
商品代金が$100、利益$10、支払い時点の円換算額150円、利益受取時の円換算額152円であった場合、それぞれの仕訳は以下のイメージでよろしいでしょうか?
借方:仕入 15,000
貸方:USDT 15,000
借方:USDT 16,520
貸方:仕入 15,000(仕入れ時の日本円換算額)
売上 1,520(利益受取時の日本円換算額)
その他、USDTの円換算について、質問があります。
USDTは米ドルと連動し、1USDT = 1ドルを保つように設計されている暗号資産であるようなので、
取引日の米ドル円の仲値を基準として円換算する形でも差し支えないでしょうか。
また、円換算の際に使用した為替レートの情報は、仕分けの備考欄に記載しようと思いますが、処理の方法としては適切でしょうか。
どうぞよろしくお願いいたします。
本投稿は、2024年11月10日 15時31分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。