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家族名義で払っている家賃を経費にしたい

確定申告に際し、数字が合わず困っていたところ
どうやら地代家賃の仕訳が間違っているのではないかと思い質問させていただきます。

家族名義で契約している家の家賃を、個人事業主として事業所としても使っているため経費としたいですが、支払いは私の事業用口座からは引き落とされません。

63000円×12か月の15%を経費としたいのですが、
会計ソフトで家事按分を用い計算するとどうしても期末の合計金額にズレが出ます。
恐らく自分の事業用口座から引き落としているわけではないため発生しているズレではないかと思います。

現在は会計ソフトで集計を行うと
事業主貸642600円と出てしまいますが、これは実際には自分の口座から出していないので困っています。
どのように仕訳をするのが正しいのでしょうか?

税理士の回答

 最初に少し「事業主」勘定について説明をさせてください。
 「事業主」勘定は、事業用の口座以外で支払った場合や事業用資金以外で支払ったときなどに使用する勘定科目になります。
 この場合、ご自身だけでなく、ご家族の口座やご家族が支払った場合も同様に「事業主」勘定を使用します。
 例えば、
 個人口座から事業用口座に入金した時などは
  普通預金 /事業主借
 事業用口座から、個人的費用の支出をしたときは
  事業主貸 / 普通預金 となります
 
 そこで、地代家賃は次のように計上の仕方がありますのでご確認ください。
 1 家賃を支払ったときに「地代家賃」を経費として一旦仕訳をしていた場合
  ① 事業用の手持現金で支払った場合は
      地代家賃 / 現金
  ② 事業用口座で支払った場合は
      地代家賃 / (普通)預金
  ③ 個人的な口座又はご家族が支払った場合
     地代家賃 / 事業主借(又は貸)  このようになります。

 いずれの仕訳をしたとしても、決算仕訳の直前ので地代家賃の残高が756,000円となっていることになります。

 そして、決算仕訳で
  事業主貸 642,600 /地代家賃642,600 摘要「家事使用分85%」 
 として、経費計上したうち家事用部分を経費から除く仕訳をします
 なお、ソフトによっては、当該仕訳をせずに「家事案分85%」と入力することで、上記の仕訳が自動的にされるソフトもあります。

 2 年中で経費に計上せず、期末において事業使用部分を経費計上する場合
  決算仕訳で
   地代家賃 113,400 /事業主借 113,400 摘要に「年間家賃756,000円×事業使用分15%」
  などのような仕訳をします。

  この仕訳後に、「1」ようなソフトの家事案分を入力するようなシステムの場合は無視します。
  ※経費とした部分の85%が費用から除かれる可能性があります。

  以上参考までご確認ください

本投稿は、2025年03月12日 18時41分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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