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一回のみ支払うシステム利用料の勘定科目と償却について

IT関連の会社を今年起業致しました。
そこで会計処理についてタイトルに記載した一回のみ支払うシステム利用料についてどの勘定科目を使えば良いか、また資産になるのか色々調べた結果混乱してしまいましたのでご相談させて頂きたいと思います。
とある求人サイトで募集をかけるため、その会社と契約を行ったのですがその際に会員のデータベースにアクセスするためのシステムを利用するため、募集の料金とは別にシステム利用料として料金を支払っています。その金額が仮に100万だとした場合どの勘定科目で仕訳すればよいのでしょうか。支払手数料・通信費・消耗品費などは毎月発生するような費用に対して使う科目のように思えますし、仕入れもこれを売って稼ぐ物ではないためあまりピンときませんでした。また金額が大きいため資産になるかとも思いましたが、MicrosoftのOfiiceのパッケージとは違ってシステム自体は弊社のパソコンの中ではないですし、また支払いが1回のみで永久に使えるため償却の期間もよくわからず、どう処理すればよいかわからなくなっています。
お手数ですがアドバイス頂ければ幸いです。

税理士の回答

税理士ドットコム退会済み税理士

こんにちは。

最近そういうのが増えてきて困っちゃいます。
最近テレビCMの露出が多い、外資系のあそこでしょうか。

念のため、もう一度契約内容をご確認頂きたいですが、
もし契約内容がご質問文のとおりでしたら、
(税務上の)繰延資産に該当するものを思われます。

会計上の会計科目は、資産科目の「長期前払費用」を
使用するのが一般的です。

償却額は税務上の償却限度額にあわせておけば
会計上と税務上でズレが生じないので、一般的でしょう。

そこで、償却額の計算が問題なのですが、
基本的には、契約期間(効果の及ぶ期間)で償却します。

通達などで例示があるものはそれに従うことが多いですが、
ご質問の支出内容についてはぴったりの例示がなさそうです。
ここからは個人的な見解ですが、
性質の近いもので、「同業者団体等の加入金」の5年で
償却すればよいのではないかと思います。

もし仮に100万円でしたら、年20万円づつ
前述の「長期前払費用」残高を減らし、
販売費及び一般管理費の
「長期前払費用償却」などの科目で
計上します。
(初年度は20万円のうちの月数分のみ)

参考になる国税庁ホームページのリンクがこちらです。
こちら考え方が理解していただきやすいと思います。
【質疑応答事例】ホテルチェーンに加盟するに当たり支出する加盟一時金
http://www.nta.go.jp/law/shitsugi/hojin/06/02.htm

なお、資産性がある場合(返金される、売買できる)や
前払費用の性質がある場合はこの限りではありません。
繰り返しになりますが、契約内容をご確認ください。

以上です。
よろしくお願いします。

ご回答ありがとうございます。
「税務上」と「会計上」というところが一瞬混乱しましたが、色々調べた結果理解することができました。税金を納める側も間違えたくないのでもっと分かりやすくして頂きたいものですね。

さて、提示していただいたリンクを拝見させて頂いたり、長期前払費用で検索したところやはりご教授頂いた「長期前払費用」で資産として計上し、「長期前払費用償却」で消し込んでいくやり方が一番納得できました。償却期間についてもこういった権利に該当するものは5年で償却するのが一般的との見解が多数出てきましたので5年にしようかと思います。最終的には税務署に確認してもらおうと思いますが、今は記載頂いた内容で会計処理をしようと思います。

詳しいご説明ありがとうございました。

本投稿は、2018年12月16日 14時36分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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