益金損金は、どうやって集計?
会計の収益と費用、税務の益金と損金などの説明や、何が損金不算入になるかなどを解説するHPはたくさんあります。
しかし、これら加算、減算の要素となるものをどうやって実務で集計するのでしょうか?
期中の経理のとき、全ての各々の伝票の摘要に「益金算入、損金不算入」など記入し、決算時に摘要集計するのでしょうか?
取引量が多ければ、決算時に一つ一つを再チェックはできないと思いますし、同じ科目でも損金に算入できるものと不算入のものがバラバラにあると思います。
税理士の回答
こんにちは。
法人税の申告書を自分で書く、なかなか難しいとは思います。
法人税、租税特別措置法等による別段の定め、つまり、一般に公正妥当と認められる会計基準に則った計算によって得られた企業利益、に対して、加減算をして、法人税の課税所得を導出していくわけですが、
別表4というところが、その加減算を行う帳票です。その別表4には、更に他の別表において加減算の金額を算出して、別表4に数字を持ってきます。
特殊なものを含めれば極めてたくさんの加減算項目がありますが、例えば減価償却などいろいろなところを法人税法の規定通りに行っていたとすれば、中小企業では別表15の交際費の損金不算入くらいしか、加減算項目がないことも多いです。
あと、法人税や地方税などについて、納税で支払っても損金不算入なので、そのあたりはちょっと技術的に難しいところです。
まとめますと、中小企業などでは、加減算を行う項目は、ある程度限定的です。
取り急ぎ回答とさせていただきます。
ありがとうございます。いずれにせよ決算時は大変ですな。
本投稿は、2017年04月25日 14時02分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。