仕訳のミスについて
前期の決算の仕訳で以下のような間違えた仕訳をいれておりました
賃金 100,000/預り金 100,000
今年の決算で内訳書の作成をしている際に預り金が合わず、去年の仕訳を確認していたらこのような仕訳が紛れ込んでいました。
この場合、どのような対処をすればよいのでしょうか。
税理士の回答

前期の修正申告をします。
それだけです。
今期
預り金***賃金***
です。

佐藤和樹
この場合は、前期に誤って計上してしまった「預り金」を、今期の期首で取り消す(修正仕訳を入れる)対応になります。
【結論】
前期に「賃金100,000/預り金100,000」という誤った仕訳が入っていた場合、そのままにせず、まずはミスの内容を正しく特定した上で、前期申告に影響があるかどうかを確認することが必要です。影響がある場合は修正申告や更正の請求が必要となり、影響が小さい場合には当期で仕訳を切り直して調整することが考えられます。
【詳細】
(1)ミスの内容を特定する
・「賃金」に対応する源泉所得税や社会保険料などの預り金が本来あったのか、それとも単なる入力ミスで不要な仕訳が計上されたのかを確認します。
・内容を確定させることで、税額計算や申告にどのような影響が出ているか判断できます。
(2)税務上の影響を確認する
・もし法人税(所得税)の計算に影響している場合は「修正申告」が必要です。
・預り金の誤計上であれば、源泉所得税や社会保険料の納付状況に過不足がないかも確認が必要です。
(3)当期での修正
・損益計算に影響がなく、貸借対照表の残高だけのズレであれば、当期に修正仕訳を入れて整えることで対応可能です。
【まとめ】
重要なのは「どの取引を誤って処理したのか」を丁寧に突き止め、その影響を踏まえて前期の修正か当期の調整かを判断することです。早めに原因を整理して、数字を正しく整えることが今期の決算の安心につながります。
本投稿は、2025年08月13日 16時32分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。