開業前の不動産契約の仕訳
開業前に、お店の物件を取得し支払いました。賃貸です。
領収書の内容で、勘定科目や仕訳がわからない部分だけ以下書きます。
保証金 130万円(内30万円が将来退去時に返ってくる)
消毒清掃費
手付金(前受金)
値引き
これらの勘定科目や仕訳の仕方を教えてください。
税理士の回答

以下の様になると思います。
(差入保証金)xxxx
(開業費)xxxx
(前払費用)xxxx (元入金)xxxx

増井誠剛
開業前に支払った店舗関連費用は、原則として「開業費」または「敷金・保証金」として処理すべきです。まず、保証金130万円のうち返還予定の30万円は「敷金(資産)」として、残り100万円は返還されない性質であれば「長期前払費用」として処理します。
〔仕訳例〕
(借)敷金 300,000/(貸)現金 300,000
(借)長期前払費用 1,000,000/(貸)現金 1,000,000
また、消毒清掃費は開業準備のための支出であるため「開業費」として資産計上し、開業後に任意償却します。
〔仕訳例〕
(借)開業費 ○○○円/(貸)現金 ○○○円
手付金は契約成立時に「前払金」から「敷金」や「保証金」へ振り替え、値引きがある場合は支出総額から控除して記帳します。開業準備中の支出は、それぞれの性質に即した科目で整理することが、将来の償却計算の正確性を保つ鍵となります。
本投稿は、2025年10月12日 11時03分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。