建設工事に係る工事保険金の経理処理について
工務店の法人です。
以前に完成し売買も完了している物件があったのですが、引き渡しから
2年後ぐらいに、一部不良が見つかりました。
手直し工事を行ったのですが、工事保険をかけていたので保険対応する事に
しました。その保険対応した際の経理処理を教えて下さい。
不良個所に対する補修工事を外注しました。
支払は60万円。
後に保険会社より110万入金がありました。以下の仕訳はどれに該当しますか?
① 外注費/現預金 60万 (課税仕入れ)
現預金/雑収入 110万 (不課税取引)
② 立替金/現預金 60万
現預金110万/立替金 60万
/雑収入 50万(不課税取引)
③ 雑損失/現預金 60万(課税仕入れ)
現預金/雑収入 110万(不課税取引)
①~③のどれかになるのかなと思うのですが②は課税仕入れが発生しないので
①か③の方が現実的なのかなと考えています。
ただ①は原価になるので、原価として捉えて問題ないものなのか?
原価となった場合、保険金収入を売上として処理しないと売上に対応する
原価だけが計上される事となってしまうので、そう考えると①でもないの
かなとも感じています。
保険適用の補修工事自体は課税仕入は可能とは思うのですが外注費に代わる
科目は何になるのか?
①~③以外にも方法があるのであれば教えて下さい・・・。
宜しくお願い申し上げます。
税理士の回答
基本は①に該当します。
今回の一部不良による外注費と保険料収入は別のものとして考えます。
外注費は保険料収入があってもなくても発生するものです。
早速のご回答ありがとうございます。
①にした場合、原価が膨らんで粗利が圧縮されることになると思うのですが、
損益計算書上は致し方ないものなのでしょうか?
売上原価としての外注費に対する売上が発生しないのは少し疑問になるのですが…。
もしくは外注費ではなく販管費の修繕費とする方が自然なのでしょうか?
これは考え方の問題でもあるのですが、
不良個所に対する工事などの追加工事は、
もともとが原価だけが発生し利益を圧迫するような性質だと考えます。
この追加部分に対して売上を請求できるのならそれでいいのですが、それができないのであれば工事全体の費用として考えるのが管理会計として適切であるでしょう。
税務的な観点だけを言えば、原価でも販管費でもどちらでも構いませんが、工事管理という観点だと原価のほうが適切だと思います。
ご回答が遅くなり申し訳ございません。
管理会計とするのであれば原価の方が適切ということですね。
詳しいご説明を頂き誠にありがとうございました!!
今後とも宜しくお願い申し上げます。
本投稿は、2022年06月13日 11時44分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。