会社経営(人件費)の観点と、従業員満足度(手取り)のベストバランス
会社経営(人件費)の観点と、従業員満足度(手取り)のバランスでご相談です。
退職金の無い会社で、人事をしております(税務知識はありません)。
具体的なメリット・デメリットが知りたいので、以下の給料にした場合の、
従業員・会社 それぞれどの程度税金に差が生じるのかを教えて下さい。
設定:横浜市在住、43歳、専業主婦と0歳の子供一人。
パターン1. 基本給:100万円×12ヶ月=1200万円
パターン2. 基本給:50万円×12ヶ月=600万円
ボーナス:200万円×3回=600万円 (合計1200万円)
私の理解の範囲で、住民税の影響が、従業員・会社にどの程度及ぼすのかを知りたいと思います。
税理士の回答
文面から分かる範囲内でお答えいたします。
税金では年末調整または確定申告を経れば変わりはありませんが、
社会保険ではパターン2のほうが、ボーナスの社会保険料が上限に達するので安くなるかと思われます。
ご参考になれば幸いです。
こんにちは。
給与・賞与の総額が同じであれば、従業員とすれば受け取るタイミングの方が関心事となるかと思います。ですので、例えばパターン1とパターン2の選択制としてみるのはどうでしょうか。
以上、ご参考になれば幸いです。

関田和弘
協会けんぽ加入(神奈川県)という前提でお答えします。
厚生年金の保険料率は労使合わせて18.3%ですが、毎月の給与については標準報酬62万円が上限で、保険料は最高113,460円です。
賞与については月150万円を上限とし、賞与額に18.3%を乗じて計算します。
<パターン1>
毎月の給与が100万円のため上限に達していますので、保険料は毎月113,460円、年間で「1,361,520円」となります。
<パターン2>
毎月の給与が50万円のため、保険料は毎月91,500円。
賞与は1回200万円で上限に達しているため、150万円に18.3%を乗じた274,500円。
年間では、
91,500円×12月+274,500円×3回=「1,921,500円」
となります。
結論的としては、パターン1の方が厚生年金保険料の負担が労使合わせて56万円ほど安くなります。
ちなみに、健康保険料がかかる賞与は年間573万円までですので、パターン2の場合は上限に達している分、パターン1と比べると若干安くなりますが、厚生年金保険料と比べると微々たる金額です。
税金については、会社も従業員も、社会保険料の負担が重くなるパターン2の方が安くなりますが、トータルで手残りが多いのはパターン1の方です。
本投稿は、2018年06月15日 09時07分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。