個人の所得税の延滞税について教えてください
たとえば2021年の所得税が400万円だとして、今年の10月1日に期限後納付したとします。
その時の計算方法を教えてください。
税理士の回答

杉野孝博
前提となる条件が分からないので、令和3(2021)年分の申告所得税(法定納期限2022/03/15)を令和6年10月1日に期限後申告し、同日に納付したものと仮定します。
2022/03/16~12/31 4,000,000×2.4%×291/365≒76,536
2023/01/01~12/31 4,000,000×2.4%×365/365=96,000
2024/01/01~10/01 4,000,000×2.4%×275/365≒72,328
76,536+96,000+72,328=244,864≒延滞税244,800円
なお、申告所得税の延滞税計算は、国税庁ホームページに計算ツールが掲載されていますので、ご参照ください。
また、期限後申告である場合は、無申告加算税(自主申告か税務調査等によるのかで割合が異なります)がかかります。
詳細は、国税庁タックスアンサー№2024「確定申告を忘れたとき」をご参照ください。
延滞税は14.6%ではないのでしょうか?

杉野孝博
令和3(2021)年1月1日以後における延滞税の割合は、
① 納期限までの期間及び納期限の翌日から2月を経過する日までの期間については、年「7.3%」と「延滞税特例基準割合+1%」のいずれか低い割合を適用することとされており、
② 納期限(期限後申告書の提出日)の翌日から2月を経過する日の翌日以後については、年「14.6%」と「延滞税特例基準割合+7.3%」のいずれか低い割合を適用することとされています。
その結果、延滞税率は、
令和3年1月1日~令和3年12月31日 ①2.5% ②8.8%
令和4年1月1日~令和4年12月31日 ①2.4% ②8.7%
令和5年1月1日~令和5年12月31日 ①2.4% ②8.7%
令和6年1月1日~令和6年12月31日 ①2.4% ②8.7%
が適用されることとなります。
詳細は、国税庁ホームページ「延滞税の割合」をご参照ください。
本投稿は、2024年09月06日 21時32分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。