中間納付時のPLへのヒットはいつ時点か
中間納付がある際の会計上の税金計上の仕訳の形をご相談させてください。
前提として下記処理をしております。
会計期間4月から3月、中間納付は10月末に実施。
【中間納付時の仕訳】
仮払法人税等〇〇〇/現預金〇〇〇
なお、四半期末の税金計算では中間納付分は損金算入して課税所得を計算しております。
その上で四半期末の税金計上(第3四半期)の仕訳を下記2パターンで悩んでおります。
【パターン①】
<四半期末(第3四半期)の仕訳>
法人税等(外形外)〇〇〇/未払法人税等〇〇〇
租税公課(外形分)〇〇〇/未払法人税等〇〇〇
※この時の金額は中間納付額を差し引いた金額で計上
<年度末での仕訳>
法人税等(外形外年額)〇〇〇/仮払法人税等(中間納付分)〇〇〇
租税公課(外形分年額)〇〇〇/未払法人税等(外形外差額分)〇〇〇
/未払法人税等(外形差額分)〇〇〇
【パターン②】
<四半期末(第3四半期)の税金計上>
法人税等(外形外)〇〇〇/未払法人税等〇〇〇
租税公課(外形分)〇〇〇/未払法人税等〇〇〇
※この時の金額は中間納付額を差し引かない金額(3四半期累計)で計上
<年度末での税金計上>
法人税等(外形外年額)〇〇〇/仮払法人税等(中間納付分)〇〇〇
租税公課(外形分年額)〇〇〇/未払法人税等(外形外差額分)〇〇〇
/未払法人税等(外形差額分)〇〇〇
要するに税務上は課税所得計算に際してどちらのパターンでも中間納付時に損金算入しておりますが
会計上の仕訳で、中間納付額をPLへヒットさせるタイミングをご教授いただければと思います。
税理士の回答

冨板尚倫
ご質問の内容は、事業税等を中間納付した場合の第3四半期末の会計処理ということかと推察しお返事させて頂きます。
第3四半期において負担すべき税額を損益計算書に計上すべきであり、パターン➁を選択すべきです。但し、第4四半期期首(1/1)付で下記第3四半期末仕訳の取消の仕訳を追加しておくと良いです。
(第3四半決算処理の取消仕訳)
未払法人税等〇〇〇/法人税等〇〇〇
未払法人税等〇〇〇/租税公課〇〇〇
この取消の仕訳を第4四半期期首に行うことにより、年度末には第3四半期の仕訳を気にせず年度末の会計処理を行うことができます。
本投稿は、2020年01月09日 10時08分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。