賃借料と売上
お願いいたします。
借りた借地に自社倉庫を建設し、「倉庫入出庫保管料+借地料相当額」を請求して売上計上する取引契約の場合、借地契約が今年度からの為に今年度から月々借地料金を支払い、売上発生スタートが倉庫完成後の翌年度以降になります場合、今年度は借地料金のみを損金算入し、売上は翌年度以降から発生するので翌年度からの益金としてよいのでしょうか。
税理士の回答
有り難うございます。すみませんお教えください、
当社賃借料分と同額を倉庫保管料と合わせて売上先へ請求する契約ですが、賃借料相当額の売上計上が翌年度になりましても、費用収益対応の原則としては税務上も会計上も問題無いと考えて宜しいのでしょうか。今年度賃借料支払額は仮払金にして来年度に売上と対応させて損金にしなくてもよいのでしょうか。
ご連絡ありがとうございます。
倉庫の建築期間中も土地の賃貸借契約があって土地を賃借している事実がある場合には、その時点で地代の支払い債務が確定しますので、賃借している月毎の損金で良いと考えます。
建築期間中は対応すべき収益が発生しておりませんので、あえて仮払金処理はしなくても宜しいと思います。
宜しくお願いします。
たびたびすみません、売上の原価としまして土地賃借料を売上原価科目の材料費の科目で計上しようと思うのですが、その分の売上が翌期なので材料費だけ今期というのはまずいと思いまして、やはり経費科目の賃借料で今期から経費を計上し続け、売上は翌期から計上とすべきでしょうか。
ご連絡ありがとうございます。
通常、売上原価とは商品の仕入原価や製品の製造原価など売上をあげるために直接要した費用をいいます。従って、売上原価には売上高に応じて変動する特徴があります。
ご相談の借地の地代は倉庫を維持するための費用であり、固定的な費用(販売費一般管理費)と考えられます。仮に倉庫で預かる物がなく売上がない場合であっても借地の地代は毎月発生します。このことを考えても売上原価(変動費)というよりは販売管理費(固定費)といえるのではないかと思われます。
ご参考になれば幸いです。
売上は倉庫で保管する物が無くても土地賃借料額をそのまま請求しますので発生しますが、固定費的要素が強いという考え方は分かりました。
どうも有り難うございました。
本投稿は、2016年08月31日 12時37分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。