仮想通貨の税金について
仮想通貨の所得は総合課税(雑所得)、株式の場合は分離課税かと思うのですが、
例えば個人で年間で仮想通貨が利益15万、株式が100万だった場合、合算して計算するのでしょうか?
また法人の場合はどのようになるのかご教示いただけますと幸いです。
税理士の回答

米津良治
ご相談ありがとうございます。
仮想通貨の利益と株式の利益は合算して税金計算はいたしません。
仮想通貨の利益は給与所得や事業所得と合算して、累進税率をかけて税金計算をします。
一方で上場株式の利益は単独で約20%(所得税+住民税)をかけて税金計算をします。
それぞれ、かける税率が異なるので、利益の集計も別になるということです。
ご参考にしていただければ幸いです。

米津良治
上記は、個人の場合でしたが、法人の場合はすべて合算して税金計算をすることになります。
なお、法人の税率はザックリいうと、①利益800万円までは約25%、②利益800万円超は35%となります。
ご回答いただきありがとうございます。
もう一点お尋ねさせていただきたいのですが、法人の場合含み益に対しても課税されるのでしょうか?

米津良治
法人の場合は、活発な市場のある仮想通貨(例えば、BTC、ETH、XRPなど)の場合は、含み益に課税がされます。
逆に、含み損がある場合には、費用に計上されます。
「法人の場合は、活発な市場のある仮想通貨(例えば、BTC、ETH、XRPなど)の場合は、含み益に課税がされます。」とのことですが、そうしますと、仮想通貨の場合個人は含み益に対して課税されないのに対し法人は課税され、株式の場合は個人法人とも含み益は課税されないという認識で合ってますでしょうか?

米津良治
9割がた、その後認識でよろしいかと思いますが、株式の場合でも法人が含み益に課税をされるケースもございます。(法人税法61条の3①一)
具体的には、以下のようなケースが該当します。
「法人が、特定の取引勘定を設けて当該有価証券の売買を行い、かつ、トレーディング業務を日常的に遂行し得る人材から構成された独立の専門部署(関係会社を含む。)により運用がされている場合」
重ね重ねありがとうございます。
助かりました。
本投稿は、2021年02月24日 20時47分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。