投資用不動産購入時の留意点について
当方会社員で年収1400程です。保有株式を処分して投資用マンションの購入を考えております。既に600万程は現金化しており、追加で1600万位の現金化を今後予定しております。税金分を控除した2000万程の物件を現金での購入を考えていますが、確定申告時等、留意点等あればご教授頂きたく。また、投資ローン使用の方が良いのでしょうか。恐れ入りますが、宜しくお願いします。
税理士の回答

金田恵治
不動産投資の留意点としては、以下のようなものがあります。
・投資用不動産の業者の中には営業トークとして「こちらで申告書を用意する」と言い、税理士であれば必要経費には入れないような経費を入れたうえで白色申告をするよう言ってくるような業者がございます。非常に危険な行為ですし、確実にとれる青色申告特別控除がとれないので、このような提案をする業者とは距離をとることをおすすめします。
・「税金分を控除した」とおっしゃられていますので大丈夫かと思いますが、不動産取得税は実際に物件を取得してからかなり経ってから請求が来ます。地域差もかなりあります(半年かかった事例を見たことがあります)ので、忘れないようにしてください。
また、「投資用ローンにすべきか」はご自身の判断になりますのであまり強いことが言えないのですが、一般論として以下のことは言えると思います。
・2000万円の現金で物件を取得した場合、利息が経費にならないので収入のわりに所得が大きくなります。もともとの給与所得が大きいので、投資規模のわりに所得税が重くなりそうです。
・ローンを組むことのメリットは、同じ元本で大きな投資ができることです。2000万円で1室のマンションを買うと空き部屋になったとたん収入ゼロですが、8割ローンを組んで1億円分のアパートを買えば、全室空室ということはまずありません。また、築古や郊外であれば1億円で「5棟10室」を満たせる買い方(6室アパートを2棟、中古戸建5棟など)もできますので、青色申告特別控除を65万円取れる可能性も出てきます。
本投稿は、2024年05月24日 21時36分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。