学生の年収の壁について
2025年の学生の年収の壁はどうなったんですか?調べてみても150万、130万、123万、106万の壁と沢山ありよく分かりません。それぞれどんな影響があり、気をつけるべきなんですか?大学生、普通のアルバイトです。
税理士の回答

長谷川文男
106万円の壁
社会保険に加入しなければならない壁ですが、この壁は学生は除外されています。
130万円の壁
社会保険の扶養に留まるための壁ですが、現在、弾力的に運用されており、超えたから直ちに扶養から外す運用はされていません。
どの様なとき、外れるのかは、健康保険組合等により差がありますので、御加入の健康保険組合又は協会にお問い合わせください。
以上は社会保険の壁で、従来どおりで変更はありません。
---------------------------------
以下は、税法の壁で改正される(7.12.1施行)内容です。
従来は103万円の壁で、基礎控除だけの場合、本人が扶養に該当する&本人の所得税が0円のラインでした。
改正後は
123万円の壁
扶養者が扶養控除できる、被扶養者の所得制限です。
なお、12.31現在19歳以上23歳未満は特定親族特別控除が創設され、段階的に控除が減る仕組みとなったため、余り壁を意識しなくて良くなりました。
160万円の壁
この壁を越えると、本人が所得税を納めるようになります。
超えた金額に対して5%とかの税率なので、余り意識しなくて良いでしょう。10,000円超えたところで、本人の所得税は1,000円ですから。
150万円の壁
勤労学生控除があるとき、150万円を超えると勤労学生に該当しなくなり、所得税がかかる壁でしたが、160万円までかからなくなりましたので、この壁はなくなりました。

長谷川文男
気をつける壁
・130万円の壁が一番・
特定扶養に該当するなら、それ以外は無視しても良いでしょう。
該当しないなら、123万円の壁です。
150万円の新しい壁として、特定扶養で満額の控除額でなくなる金額が150万円ですが、元々、特定扶養は所得の増加に応じて、控除額を減らす仕組みです。気にしてもしょうがありません。
本投稿は、2025年06月06日 16時14分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。