医療費負担額について
80才の両親の相談です。
医療費控除を受けるために確定申告をしました。夫婦合わせて年金収入等520万円未満です。しかし、医療費が1割負担から3割負担に変わりました。
市役所で調べたところ、市から謝礼として11000円が給与所得として振り込まれていて、520万を7500円オーバーしていました。
この謝礼とは、市の福祉活動の会議に出席した事でいただいたものです。当然欠席していたら発生しません。80才過ぎて、なおまわりの老人福祉のためにボランティアをしている父です。暑い最中もバスを使い市役所まで会議に参加していました。
そのわずかな謝礼が老夫婦の首をしめる形となりました。
母は病気を患い、昨年度の医療費は1割負担でも30万を超えています。
市に返金とか出来るものでしょうか。
税理士の回答
お気持ち、お察しいたします。
しかし、一度収受(確定)してしまっている収入を取り消すことは、厳しい内容かと思われます。
市役所からの謝礼に関しましては、一度役務提供の対価として収受してしまったものは、たとえ返金が認められたとしても、その返金は収受確定後の「寄付金」の扱いになるのではないかと思われます。
その収入の発生そのものを取り消す理由(例えば「錯誤の入金」等)があれば、「更正の請求」を行い、その内容が認められた時点で、遡って医療費負担割合が修正(3割→1割)される事になると思われます。
どちらの自治体からの謝礼かは不明ですが、もし可能であれば念の為、一度、その自治体に返金した場合の取り扱い(返金を受け付けてくれるのか?その場合「収入そのものの取り消し」又は「市への寄付金」のどちらとなるのか)を窓口に確認頂く方が確実かもしれません。
それから、一つ気になる点があります。「市から謝礼として11000円が給与所得として振り込まれて・・」と書かれてありますが、ご両親には他にも給与所得がございましたでしょうか?「給与所得」の場合には「給与所得控除額(最低65万円)」がありますので、給与所得が本件の11000円だけであれば、給与所得控除後の給与所得金額はゼロとなりますので、合計所得金額が増えることはないかと思われます。この点も再確認されてはいかがでしょうか。
以上、ご参考になれば幸いです。
ありがとうございました。
両親も、私自身も勉強不足のところがあり、市役所とのやりとりで解決することができました。
本投稿は、2016年07月15日 08時19分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。