課税額からおおよその土地売買価格は予想できますか
認知症の疑いの有る叔母の土地を
叔母の妹の配偶者が購入したと言っていますが
親族にはその土地を売買した金額を明らかにしてくれません。
9千万円相当の土地(土地150坪:土地価格相場額60万円/坪)ですが
課税証明書には、分離長期譲渡所得として630万円と記載されています。
以下の3点につきまして、ご質問させていただきます。
1.取得費、譲渡費用、特別控除額が無いと考えた時
土地の売買価格は630万円となるのでしょうか。
2.9千万円相当の土地の売買にかかる税金は
おおよそ、いくらぐらいなのでしょうか
(一般的で結構です)
3.相場から著しくかけ離れた金額で
土地の売買契約は、できるのものなのでしょうか。
よろしくお願い致します。
税理士の回答
1. 実際の購入価額が不明な場合でも売買価額の5%が取得費として差し引くことができますので、譲渡費用・特別控除が全くなかったとした場合の売買価額は
630万÷0.95=約663万円と推定します。
2. 売買価額が9000万円で、取得費を5%相当額、譲渡費用・特別控除が全くない前提で譲渡所得税を計算すると次のようになります(5年超の長期譲渡と仮定します)。
・譲渡所得:9000万-9000万×5%=8550万円
・所得税住民税等:8550万×20.315%=約1737万円
3. 時価9000万円の土地を例えば1000万円で譲渡した場合には、買主は8000万円の経済的利益を得たことになりますので、売主から買主に対して8000万円の贈与があったとみなされ、買主に贈与税が課されます。
以上、宜しくお願いします。
早速のご回答、感謝申し上げます。
どの質問にも、ご丁寧なお答えをいただきまして
とても勉強になり、大変助かりました。
どうもありがとうございました。
本投稿は、2017年02月07日 11時30分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。