ふるさと納税で控除される住民税に対する実質的な課税について
会社勤務の給与所得者です。
ふるさと納税で翌年の住民税が控除されることによって同年の課税所得が増加するのかを知りたいです。
順を追って説明します。
私は今自分なりにふるさと納税がどのくらい得なのかを計算しているのですが、
多くのサイトでの説明を要約すると
① 所得税からの控除(還付)
② 翌年の住民税基本分からの控除
③ 翌年の住民税特例分からの控除
の3つの控除額の合計が、寄付した額から自己負担額の2,000円を引いた額となり、実質的に自己負担額は2,000円のみ。(注:限度額を超えない場合に限る)
と理解しました。
例)
所得税率 10%
寄付金額 50,000円
の場合。
① (50,000円 - 2,000円) × (10% × 102.1%) = 4,901円
② (50,000円 - 2,000円) × 10% = 4,800円
③ (50,000円 - 2,000円) × (100% - 10% - (10% × 102.1%)) = 38,299円
① + ② + ③ = 48,000円
しかし②と③については翌年の住民税が控除される分、給与所得が増加し課税所得の対象になるのではないかと思われます。
上記の例でいうと、43,099円の所得増となり所得税と住民税合わせて8,710円ほど課税されるのではないでしょうか。
であれば実質的な自己負担額は10,710円となります。
私は上記のように理解しているのですが、であるならネット上でもっと注意喚起や話題があがっていても良いはずで、そのような記事を見かけないことからいまいち自信を持てません。
ふるさと納税をすることで翌年の課税所得が増加するかについて私の理解は合っているのでしょうか。
税理士の回答

その年の給与所得の計算には、その年の住民税控除額が高くても低くても
一切、影響はございません。
住民税は前年度の所得により賦課される税金です。
ですのでふるさと納税をすることで、翌年の課税所得が増加することは
ございません。
夜遅い投稿にも関わらず素早くご回答頂きありがとうございます。
所得税・住民税を源泉徴収されているため、
給与の手取りが増える = 所得が増える
と思い込んでいましたが違ったのですね。
確かに自営業の場合を考えると、納税したからといってその分所得が減るわけではありませんものね。
ありがとうございます。得心致しました。

そうでございます。所得税、住民税の納税は所得に影響しません。
回答させていただく際に、理解いただけるか不安がございましたが、
理解いただけてよかったです。
本投稿は、2019年04月22日 00時23分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。