自宅を会社に売却し、社宅とする事は可能ですか?
こんにちは。自分と妻の役員2人のみの法人を経営しています。
現在個人で戸建を所有しているのですが、これを法人に売却し、その上で社宅として役員である私と妻が住むという事は可能でしょうか?
(自宅は現在築1年半、購入価格約3000万、現金で購入しておりローン等はありません)
法人として所有する事で、家賃を安価に設定でき(小規模住宅に該当します)、固定資産税なども法人から支払えるため節税になるのではと考えています。
ただ現在会社に3000万の現金はありませんので、分割して10年くらいかけて払えればと思っています。
お聞きしたい事は、
・自分が代表をしている法人に自宅を売却して自分が住む社宅とする事は可能なのか?
・その際、購入費を分割で支払っても良いのか?
・その際にどのような手続きが必要になるのか
などになります。
ご教示いただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
税理士の回答
自宅の売買が適正な金額で行われ、通常の不動産売買と同様の取引として行われていれば可能ではないかと考えます。
分割払いでも良いか?につきましては、私であれば法人が他(銀行等)から資金調達して一括決済して頂くことをお勧めいたします。
手続きとしては次のような流れになると思います。
売買契約⇒代金決済⇒所有権移転登記⇒社宅の賃貸借契約⇒適正家賃の授受
社宅家賃につきましても、通達に示された適正額を徴収する必要があります。
宜しくお願いします。
解答ありがとうございます。
社宅にする事が可能との事で、ぜひ検討したいと思っております。
法人から資金調達をする方が良いのはなぜでしょうか。金利がかかる分、損をしてしまうような気がするのですが・・・。
また、このような件を税理士先生に依頼するような場合は、売買契約書作成などの相談にも対応してくれるのでしょうか。
どうぞよろしくお願いいたします。
ご連絡ありがとうございます。
法人が資金調達した方が良い理由は、第三者から取得したものと同様であるという実態を残すためです。
売買代金の資金決済を行わず、分割払いするというのは普通の取引では考えにくいと思います。税務署から、社長と会社が都合良く売買をしたと認定されないよう、売買代金の決済も通常通りに行った方が宜しいのではないかと私は考えます。
また、契約書等に関するご相談までは税理士事務所でも対応可能かと思われます。(正式な契約書の作成は行政書士等の業務になるかと思われます。)
以上、ご参考になれば幸いです。
とてもわかりやすく説明して頂きありがとうございます。
確かに正当な売買であるという証拠は大切ですね。
金利もかかるため、その上で法人の社宅にした方が良いのか改めて考えてみたいと思います。
本当にありがとうございました。
本投稿は、2016年05月19日 00時58分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。