不動産M&Aについて
当社は、宿泊運営を目的としたホテルを数棟所有しています。
宿泊運営自体は業者へ外注しています。この会社でこれ以外の事業はしていません。
今回コロナ禍でホテルの所有を止める事にしました。そこで、会社ごと売却しようと思います。不動産(ホテル)は会社の所有・名義です。
従業員はいません。株主も代表取締役のみです。営業利益は赤字です。
会社ごと売却する場合、税金面で注意すべきこと、売却前に事前に確認すべきこと、をご教示ください。
よろしくお願いいたします。
税理士の回答

会社ごと売却・・ということですので、第三者への株式全部譲渡で回答します。
税金面
株主(ご質問者様)の譲渡所得(譲渡価額-(取得費+譲渡に要する費用等))に対して分離課税となります。
所得税及び復興特別所得税が15.315%、住民税が5%です。
ご記載の文面だけ拝見すると他の税金は発生しないと思います。
売却前に事前に確認すべきこと
株式会社の会社の価値は株式に集約されます。
非公開会社であっても時価(財産評価基本通達に基づく価額)を算定して、これを基準に譲渡価額を考えるべきと思います。
赤字で帳簿上債務超過であっても、ご質問のケースのように主要な資産が不動産の場合、土地の含み益があれば株価はプラスになる可能性がありますので、先ずは税理士等の専門家に株価算定を依頼することから始めるべきかと思います。
例えば、委託先との契約をどうするかや借入金などの負債をどうするか等、M&Aでは詰めるべき事項は他にも沢山あり、この相談コーナーで全てをアドバイスすることはできませんので、費用はかかっても専門家やM&A仲介会社に直接ご相談された方が良いです。
売り手側に一定の知識がなければ、買い手側に有利に交渉されてしまうおそれがありますので。
前田 様
ご回答頂き誠にありがとうございました。
注意点などの事、承知いたしました。
どうもありがとうございました。
本投稿は、2020年07月20日 09時15分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。