正社員が副業開業、友人との起業での節税について(個人事業主)
20代正社員です。大学生の友人とハンドメイド販売を開業したいと考えています
質問概要
①個人事業主として私が開業→友人に給料として利益分配は可能か?
②商品開発に使用する自動車→経費になるか?
③販売までに時間がかかる→赤字が2.3年続くと税務調査が来るか?それによって本業にバレる可能性があるか?
以下詳細
私はカー用品メーカー勤務で、友人は学生です。
このたび、自動車関連のアイデア商品を2人で製造・販売したいと考えています
【競業避止義務違反との指摘は必要ありません。リスクは承知です】
①個人事業主として私が開業→友人に給料として利益分配は可能か?
友人の主な業務としては、2人でのアイデア出し・商品開発・市場調査・製品の製造・販売処理(フリマアプリでの発送等)です
私が雇用主、友人が従業員となり給料を支払う場合、扶養控除枠内かつ学生であることを理由として、給与および交通費が認められ、かつ非課税になるか?
なお友人の移動手段は自転車、勤務地(私の家)までの距離は4km
または、
2人とも個人事業主の開業をし、片方に委託費として粗利益の半分を支払う方がいいか?
(こちらの方が怪しまれることが少なそう)
②自動車関連商品なので、製品開発(試作等)のために自動車を購入・使用する予定だが、完全に事業用であるとは言い難く、月に1回程度は私用する予定である。通勤では使用しない
この場合、自動車の購入費用・保険料・自動車税・維持管理費を按分し費用として計上することは可能か?
また、按分の基準として「1年を52週として毎週土日事業使用・月に一度私用として92/104」は適切か
③事業開始は今月で、売上が出るようになるのは早くて半年、黒字化するには2.3年かかると考えている。その間、私の事業に経費を計上し続け赤字とし、給与所得を相殺することは脱税にあたるか?
また、脱税を疑われ税務調査に入られた場合、本業に何らかの通達が行くか?
以上の3点です
「本業にバレるリスク(最悪クビでもいい、損害賠償は勘弁)」と「節税効果」を天秤にかけていますが、
①〜③で何らかの問題があるならば、節税は諦めて友人の事業をコンサルティングする形を取ろうと考えています
長文で失礼いたしました。どうかご指導よろしくお願いします。
税理士の回答

丸山昌仁
回答します。
あなたに本業があれば、個人事業主になることは難しいかと考えます。まずは、個人事業主になれるかどうか税務署で相談することをお勧めします。
事業か雑かの区分は保留して、友人に給与を支払うことは可能です。給与支払金額を扶養内の103万円までに抑えておけば問題はありません。
通勤手当は税務署で相談すると、距離等で非課税枠を教えてくれます。
反対にどちらも事業主になることは、利益の分散と取られる可能性があります。
自動車は事業用割合を算定してください。この割合は自動車に関係する全ての費用に適用されます。
赤字決算を申告することに何ら問題はありません。但し、事業なら給与から赤字を引けますが、雑なら赤字は「0」です。
このため税務署での相談をお勧めします。
たいへん参考になるご意見ありがとうございます。
本業があると個人事業主になれない場合というのは具体的にどういったときでしょうか?会社の規定などで制限されることはありましょうが、基本的に問題ないと認識しておりました。
不勉強で恐縮ですが、ご教示いただけると幸いです。

丸山昌仁
正社員である場合、副業は事業とはならないとの解釈が一般的です。
事業と雑との判断は、過去から検討されています。
このような場合は、税務署であなたの事例を説明し判断を仰いでもらうこともできます。税務署での相談をお勧めします。
本投稿は、2022年05月29日 22時19分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。