1人会社の社会保険料について
1人会社を設立したのですが、事業が上手くいかずその上最初の役員報酬を高く設定しすぎてしまったため、月々の社会保険料や所得税支払いが困難な状況です。
(給与も未払いで資本のみ減る状況です。)
何か対応策はないでしょうか。
当期は事業が波に乗るまでの延命期間として、期中での役員報酬を極端に減額も検討しましたが、経費とならず社会保険料支払いに充てて無くなった利益に税金がかかる上に、報酬変更後も5か月は社会保険料額は変わらないとのことで意味をなしません。
私のイメージで、認められるものなのかはわかりませんが、最悪一度休眠会社にして個人で国民健康保険や年金に入り、その後休眠会社を復活させるといったようなことも考えております。
顧問税理士はあまり頼れない状況です。
ご教授頂けましたら幸いです。
税理士の回答

藤本寛之
業績悪化ということで期中で役員報酬の減額を検討すべきです。
また、決算期を変更して新事業年度から適正な役員報酬を設定することもできます。決算期を理由なく何度も変更することは望ましくないのですが、事業との関係で何らかの理由はつけられるはずです。
社会保険については役員報酬と違い、削減するまでには時間がかかります。

期中での役員報酬を極端に減額も検討しましたが、経費とならず
⇒役員報酬の減額は、一定の条件のもと減額が認められ、その場合経費として認められます。
一定の条件とは、
①財務諸表の数値が相当程度悪化した
②倒産の危機に瀕している
③経営悪化により、第3者である利害関係者との関係上、役員給与を減額しなければならなくなった
などです。
いずれの場合も、客観的かつ具体的に説明できる必要がありますが、廃業に追い込まれるほどであれば、合理的な経営計画を策定し、そのために役員報酬を減額することが必須であるならば税務署も認めてくれると思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
ご回答ありがとうございます。
現状毎月個人負担分と会社負担分を合わせて約20万円を社会保険料として支払っております。
会社の延命のためにすぐに抑えられるのは所得税だけだと思うのですが、今回のケースにおいて、できるだけ報酬を低く抑えてかつ、実質的に無駄になる金額が少なくなる報酬額は、単純に社会保険料の約20万円と同額でしょうか?

社会保険の実務はあまり詳しくありませんが、厚生年金の表から2等級以上の給与変動があった場合は、厚生年金も安くなると思います。
(ア)昇給又は降給等により固定的賃金に変動があった。
(イ)変動月からの3か月間に支給された報酬(残業手当等の非固定的賃金を含む)の平均月額に該当する標準報酬月額とこれまでの標準報酬月額との間に2等級以上の差が生じた。
(ウ)3か月とも支払基礎日数が17日(特定適用事業所に勤務する短時間労働者は11日)以上である。
そのため、役員報酬を下げれば、厚生年金等も減額されるかと思います。
詳細は社会保険労務士の先生にご確認いただければと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
ご丁寧にありがとうございます。
お手数おかけしました。
本投稿は、2018年04月24日 01時15分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。