事業継承についての良い方法教えてください。
ややこしい話ですいません。
このたび資材レンタル会社Aを譲っていただくことになりました。
A社社長は、高齢で引退したいとの事で、身寄りも従業員もいません。
たとえば仮に一括で五千万円で私に譲るとのことで、私がA社にお金を支払って、そのレンタル品の資材および得意先もそのまま譲っていただく予定です。
しかし、私には資金がないので、幸いにも知人の会社B社が出資してくれます。
もちろん返済しながら、B社にもなんらかのカタチで還元していく予定です。
しかしA社は、屋号は変更してA社社長には何も関係性の無いようにしてほしいとのことです。なので、私が新しい会社を設立する予定です。
そこでどう言うカタチの体制が良いでしょか?
①新会社にB社社長を役員として入れる。
②B社に私が役員として入り、新会社を別で設立。
③新会社をB社のグループ会社として、B社社長が新会社を設立。
④私が、単純にB社から融資を受けて新会社設立。
⑤その他の方法
また、A社社長はその五千万円が半分以上税金に支払らないといけないと慌ててます。
これも何か良い方法はないでしょうか?
以上よろしくお願いします。
栗太郎
税理士の回答

実務上の一般的な方法を述べさせて頂きます、ご了承ください
先ずはA社をそのまま活用する方法と、新会社を設立する方法とで考えてみます。
1)A社を活用する場合には、A社の株式をA社社長から譲り受け、A社の商号変更と役員変更を同時に行います。株式の価額を適正に評価することが必要ですが、その際の買取資金をB社から支援して頂くという流れになります。この場合の支援方法としては、ご相談者様個人が借り入れる方法と、B社が直接株式の一部を買い取る方法が考えられます。
2)新会社を設立する方法としては、新会社を設立した後にA社から資材等の諸設備や営業権を買い取ることになります。この場合の支援方法としては、新会社にB社から出資して頂く方法と、新会社がB社から資金の借入を行う方法が考えられます。経営面の支援を受ける場合にはB社社長に新会社の役員に就任して頂くことも宜しいかと思います。
A社を活用する場合、新会社を設立する場合、ともにその株主構成に関しては経営権に影響しますので、慎重に判断することが必要です。ご留意ください。
A社の株式売買の方法で事業承継を行う場合に、A社社長にとっては未上場株式の譲渡所得になりますので、税金は20%の分離課税となります。
半分以上の税金にはならないと思われます。
以上、ご参考になれば幸いです。
ありがとうございます。
言葉が足りなかったのですが、A社は法人ではなく、古くからの個人事業者です。新会社は株式会社を予定しております。この場合でも同様のような考えで良いでしょうか?

ご連絡ありがとうございます。
A社は個人事業だったのですね。
そうなりますと、前述の 1)の方法はなくなり、2)の方法での検討になります。
そして、新会社が設備や営業権をA氏個人から取得することになります。B社およびB社社長との関わりは同様です。
A氏に関しては前述の株式譲渡ではなく個人の事業譲渡となりますので、総合課税になりますね。A氏の他の所得状況にもよりますので、計画的に事業承継のプランを組み立て、節税対策を並行して行うことが必要と考えます。
以上、宜しくお願いします。
本投稿は、2016年04月10日 09時52分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。