新規事業を個人経営にすべきか悩んでいます
有限会社で販売業です。主人と私と2人で決算はここ何年も赤字です。
この度子供が魚類販売を行いたいということで、今ある倉庫の方を改装する計画があります。
(会社の敷地内)その事業を個人経営にすべきか会社の事業としてすべきか、メリットデメリット等教えていただきたいのです。また、子会社というのはどうなのでしょうか?
税理士の回答

新規事業を既存の会社でする場合のメリット・デメリットは次のことが考えられます。
≪メリット≫
・現在の販売業と新規の魚類販売の損益を合算して決算するため、新規事業で利益が出る場合には現在の赤字(過去の繰越欠損金)と相殺できて節税効果が生じる。
・新規事業に関しての個別の確定申告が不要となる(現在の有限会社の決算に含める)。
・個人事業では経費にできない生命保険等が会社の場合には経費化できる。
・子供さんも会社から給料をもらうことによって、給与所得控除が活用できる。
など。
≪デメリット≫
・社会保険に加入しなければならない。
・事業で生じた利益は会社に帰属するため、個人で自由に使うことはできなくなる。
・赤字でも法人住民税の均等割りという税金が生じる(相談者様の場合には既に存在する会社を活用するためデメリットとはならない)。
など。
また、子会社という方法は新たな負担(設立費用、法人住民税の均等割りなど)を増やすだけですので、良い方法とは思えません。
以上、宜しくお願いします。
わかりやすい回答ありがとうございます。もうひとつ質問よろしいでしょうか?
子供のことですが、現在は会社員で、起動に載るまでは退社しないので(個人経営野場合)嫁の名義でするつもりです。会社経営にした場合は嫁を社員にし社会保険に加入するのと、パートにし扶養者控除の範囲内の給料にするのとでは、本人たちの個人の税金に大きな差が生じますでしょうか?同じく個人事業にした場合には?儲けがあるほど本人に所得税がくるということになりますか?

ご連絡ありがとうございます。
税金や社会保険料を考えた場合には、扶養の範囲内でパートで働いて頂くのが宜しいかと思います。
個人事業で利益がある場合、所得税は累進税率での課税となりますので、利益が大きいほど所得税の金額も大きくなります。
宜しくお願いします。
本投稿は、2017年01月15日 12時01分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。