不動産賃貸で保有するマンションを親族に貸す場合の経費について
このたび、地方から上京する姪に区分保有するマンション(新築)を賃貸し、仲介業者を介さずに直接姪と賃貸契約(形式的ですが)を結んで、家賃収入を得ることになります。
親族であろうと家賃収入があるので、確定申告対象になると思いますので、この場合の経費について、どこまで認められるかのご相談になります。
1.まず親族であっても賃貸での家賃収入があるので確定申告対象となるで正しいですか?
2.賃貸の事業開始(姪との契約が4月1日から)の申請前にかかる費用について、姪との打ち合わせに必要な旅費(地方までの交通費)こちらから出向く場合、および内覧会など向こうから上京する場合の旅費は経費として認められますか?(もちろん打ち合わせの証跡となる議事録メモ、打ち合わせの写真などは残す予定です)
3.この打ち合わせ等はマンション保有名義の本人ではなく、生計を共にする妻に依頼した場合も、経費として認められますでしょうか?
4.姪(入居者)のために購入した、カーテン、家電製品など、賃貸の設備、備品として、こちらも経費として認められるでしょうか?
5.さらに、現在の自宅の一室の机回りの面積相当分を事務所扱いとして、自宅の管理費、ローン支払い、償却費など、区分面積の割合(4m2/70m2)として経費扱いはできるものでしょうか?
(一般的な事例として、賃貸事業に必要な経費として、事業に使用するPCやプリンタなど事務処理備品、業者や理事会などとの連絡に使用する通信費などは、認められるとありました。私用と明確に分けられない場合には使用割合によって経費にできるとありました)
グレーな部分もあるかと思いますが、ご見解を伺えれば幸いです。
よろしお願いいたします。
税理士の回答

一般の基準と同様かで考えればよいのではないでしょうか。
他の賃借人の入居のために地方まで出張しますか?
会社員が自己の業務を配偶者に依頼しますか?
同じ家賃水準で、特定の部屋だけ家具を用意しますか?
相当大規模でない限り、不動産賃貸業で事務所が必要ですか?
ご回答ありがとうございます。
なかなか厳しいご見解ですが、すべてを経費に認めてほしいという意図でお尋ねしたわけではなく、どの程度の範囲や解釈、また事業としてその必要性の説明の合理性で、認められるものと思っておりました。
- 具体的には個々の事情を個別に判断ということで余地はあるものでしょうか?
- それともお尋ねの仕方がまずかったのかもしれませんが、まずマンション一室程度の賃貸に対して、事業経費として認められる範囲はほぼないと考えたほうが良いでしょうか?
入居のための出張については、身内であるということが理由と認められるようであれば、やはり経費扱いではないということで承知しました。また配偶者名義での経費というのも認められないということですね。わかりました。
- 家具の用意というのは、一律の話ではないと理解しておりますが、たとえば、資産価値を高めるための収納家具の設置、エコカラットタイルの設置また、エアコンや照明なども通常貸主の経費となりえるのではないでしょうか?窓の形状が特殊であるカーテンの設置なども同様かと考えております。賃貸の条件として単身者向けに家具付きということであれば、それは経費になるかとも思います。このような点では経費として認められると理解しておりましたが、いかがでしょうか?
- 事務所については必要性というより、実際家賃の請求業務、経理業務などは確実に存在します。そういう業務についてPC機器、その作業の場所など、明確に私用と分けることは難しいかもしれませんが、全く認められないというのも不合理と思えますが。逆にこういう業務を行うにあったって経費と認められる範囲はどういうものでしょうか?、認められる範囲や事例についてもう少し伺うことは可能でしょうか?
いろいろ質問してしまい申し訳ありません。
よろしくお願いします。

経費については明確な線引きが存在するわけでなく、
各々の業務の必要性によるものです。
ですから、ご自身で業務に必要だと判断されるのでしたら、
経費にしてもよろしいのではないでしょうか。
業務必要性があるということは経済合理性があるということでもあります。
ただし、税務調査では客観的に説明できないと否認されるおそれがあります。
親族に対して特別の利益を与えるようなケースでは否認される可能性が高いと思います。
早速のご回答ありがとうございます。
承知いたしました。事業経費として経済合理性から、また客観的に利益供与に当たらないよう判断するということの本質をよく検討し、迷うようなケースは税務署にも確認してみます。
ありがとうございました。
本投稿は、2017年12月16日 00時02分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。