開業前の仕入れ高・売上高の仕訳について
開業前の仕入れ高・売上高の仕訳について
昨年の1月1日に同人作家として開業しました。
帳簿もほとんど記入を終えたのですが、開業前後の仕訳が調べてもよくわかりません。
簿記は3級しか取得おらず、仕訳処理に困っています。
どうか皆様のお力添えをよろしくお願い致します。
1. 開業前(12月31日)に同人誌の仕入れと売上が発生しましたが、どう仕訳すればいいのでしょうか?
仕入れ高は50000円で、売上高(現金)は55000円、売れ残り(期首棚卸高)が20000円です(数字はぼかしてます)。書店委託などはありませんが、見本誌提出で1冊提出しています。
ネットで検索すると開業前の売上は雑所得とするとの意見もみられるのですが、事業所得に限りなく近いような気がしますし、青色申告の控除の対象になるとおもうのですが...。可能であれば仕訳を教えていただきますようお願い致します。
見本誌に関しては、販売促進費として計上しようと思いますが、これも1月1日に
販売促進費/仕入れ
と仕訳してよろしいのでしょうか?
2.開業費に減価償却費を含めてもいいのでしょうか?
一昨年8月に工具器具備品を購入したのですが、10万円を超える製品だったので固定資産として、定額法で償却しました。しかし、とあるサイトに、開業までの減価償却費を開業費として含めてもよいとの記述がありました。
調べても他にソースがないのでここで正誤を教えていただければと思います。
3.棚卸についてになりますが、廃棄した本(廃棄証明書あり)はどうすればよいのでしょうか?
期中に
雑損失(雑費?) / 仕入れ
とすればよいのでしょうか?
それとも棚卸時に在庫数からはじいて計算すればいいのでしょうか?
税理士の回答
東京都中央区の税理士法人石川小林 小林拓未と申します。
1.開業前の売上と仕入は、細かいことを申し上げますと、年が違いますので、一昨年の売上と仕入になりますが、どちらも少額ですので、昨年の売上に含めて構わないと思われます。
仕訳は、
現金/売上 55,000
仕入/現金 50,000
売れ残り(在庫)は、売上と仕入を、昨年に記帳するので、この時点で必要ありません。また、見本誌は、ご質問の通り、
販売促進費/仕入
として下さい。
2.開業費に減価償却費を含めるというのは、違和感があります。減価償却費は、事業の用に供した日から費用計上しますので、1月からの減価償却でよろしいかと存じます。
3.廃棄された本は、ご質問の通り、
雑損失/仕入
と処理して下さい。
棚卸時には、在庫から外します。
以上よろしくお願い致します。
ご回答ありがとうございます。
初めてで青色申告は荷が重かったかなと思っていたのですが、
小林様のおかげでなんとか形にすることができました。誠にありがとうございました。
本投稿は、2018年01月17日 22時09分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。