事業用口座からプライベート口座への戻し方について
個人事業主です。
開業時から個人名口座を事業用として使用していましたが、新たにビジネス口座を作りました。
現在は個人名口座からビジネス口座へ残高を全て移動し、取引はすべてビジネス口座にて行っております。
今後、この個人名口座をプライベート用に利用したいと考えております。
ここでご質問なのですが、
①個人名口座の事業利用の終わらせ方として、個人名口座からビジネス口座へ全資金移動時に「口座廃止」等適用に入力し、この時点までの取引明細を申告資料として添付する、という形で良いでしょうか?
②個人名口座は帳簿上「口座廃止」とした以降も、実際にはプライベートの入出金がありますが、これは無視で大丈夫でしょうか?
怪しい動きに見えてしまうようであれば年度末まで動かなさい方が良いのかなとも考えたのですが、いかがでしょうか?
事業用口座としての利用を終わらせ、プライベート口座として再利用する際の手順をご教授頂けますと幸いです。
税理士の回答
銀行口座についてのご質問ですね。
さてご質問への回答ですが、
・①について
可能であれば、「プライベート用に移行」あるいは「事業用口座として廃止」など、あくまで「事業用としてもう使っていない」ということがわかるようにアピールしていただければよいのではないかと思います。なお、取引明細に関しましては、私としては申告時点での添付は不要と考えます。ただ、相談者様がご不安ということであれば、添付してはいけないということではありませんので、申告書と共にご提出いただいても問題ありません。
・②について
事業と関係ない、プライベートの入出金であれば、会計上は無視していただいて構いません。
ただし心配事として、実務上、プライベートの銀行口座に何かのミスで売上代金が入金され、その代金が申告モレとなってしまうケースがよくあるのです。この点、ご注意いただければと思います。
最後に、税務署は、銀行に依頼して納税者の取引明細を取り寄せることができる権限を持っています。そのため、相談者様が完全に口座をプライベートに移行した後も、入出金が頻繁にあるという状況を税務署が把握いたしますと、「申告モレがあるのでは?」と痛くもない腹を探られかねない状況となってしまいます。税務署から問い合わせがある可能性がゼロではないことに、ご留意ください。
村田先生、お忙しい中ご回答本当にありがとうございます。
「痛くもない腹を探られかねない状況」とのお言葉、まさにこれを懸念しておりました。
的確なご指摘をありがとうございます。
ご助言を受け、やはり紛らわしい行動は止めておこうという結論に至りました。
プライベート利用というのが「小規模企業共済」の掛け金の引き落としに利用しようと考えておりましたので、このままこの口座を事業用として活かし「事業主貸」で仕訳していくか、もしくは掛け金の引き落としを別の個人口座にして、一切の利用を停止するかの二択で考えていきたいと思います。
おかげ様で迷いが吹っ切れました。
大変貴重なご意見ありがとうございました。
本投稿は、2024年05月16日 10時46分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。