副業(個人事業主・青色申告)における海外サービス利用時のRevolut利用と仕訳について
副業で個人事業主として青色申告を予定しています。海外サービスの利用料支払いに際し、海外手数料削減のためRevolutを利用していますが、この利用方法に税務上の問題がないか、また適切な仕訳方法についてご教示いただきたく相談いたします。
詳細:
副業で個人事業主として活動しており、青色申告を予定しています。年間の売上は200万円以下です。事業運営のために海外のサービスを利用しており、従来は国内クレジットカード(事業専用の銀行口座と連携)でドル決済を行っていたため、海外手数料が発生していました。
最近、海外手数料を削減するためにRevolutを利用し始めました。具体的な流れは以下のとおりです。
1. 国内クレジットカード(事業専用の銀行口座と連携)からRevolutに入金
2. Revolut内で日本円をドルに変換
3. Revolutから海外サービスへドル決済
このRevolutを利用した決済方法について、以下の2点についてご質問です。
1. 税務上の問題点:このRevolutを利用した決済方法について、税理士の視点から問題となる点はありますでしょうか?
2. 仕訳方法:上記の方法で問題がない場合、仕訳はどのように記入するのが適切でしょうか?具体的な例を挙げていただけると助かります。
税理士の回答

石割由紀人
要約
1. 税務上の問題点:Revolutの利用自体に問題はありませんが、取引履歴の保存や為替差損益の計上が必要です。Revolutの明細と関連する国内クレジットカードの明細を保存し、支出が事業関連であることを証明できるようにしましょう。
2. 仕訳方法:Revolutの利用を通じた支払いを仕訳する際、入金、為替変換、サービス利用の各段階で仕訳を分ける必要があります。
仕訳例
(1) Revolutに入金(国内クレジットカードから)
借方:仮払金(Revolut口座) 10,000円
貸方:事業主借(国内クレジットカード) 10,000円
(2) 為替変換(円→ドル)
借方:仮払金(Revolut口座:USD) 90ドル
貸方:仮払金(Revolut口座:JPY) 10,000円
※1ドル=110円の場合
(3) 海外サービスへの支払い(ドル決済)
借方:通信費(例:サービス利用料) 90ドル
貸方:仮払金(Revolut口座:USD) 90ドル
(4) 為替差損益(決算時に発生した場合)
借方:為替差損 500円
貸方:仮払金(Revolut口座:JPY) 500円
また、Revolutの明細書と事業に関連する証憑(請求書や領収書)を保管しておくことが重要です。
本投稿は、2025年01月10日 17時07分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。