個人事業主が支払った家族名義の保険料は事業主貸で処理?
お世話になります。
個人事業主で、今回初めて青色申告します。
夫が支払った、家族名義(妻名義)の保険料等についてご相談させていただきます。
保険の種類は、国民健康保険/国民年金/火災/地震/医療/共済です。
質問は以下3点です。
1)白色申告の時は、年末に1年分の合計額を計上し、控除証明書を添付して申告していました。
青色申告でも同様の会計処理で問題ないでしょうか?
それとも、実際は月払いのため、支払った日付けで計上するべきでしょうか?
2)国民健康保険と共済は年払いです。それぞれ6月と3月に1年分を支払ますが、これは前払金処理?
3)勘定科目は事業主貸?
以上です。ご回答頂けますと幸いです。
宜しくお願い致します。
税理士の回答
回答します。
多くの保険は、生活費の中から負担するものですね。
従いまして、生活費として負担したので、事業主貸勘定で処理します。
また、地震、医療等の保険は、保険会社から証明書が送付されてきますので、その証明書をもとに控除額の計算をします。
これは白色申告と同じです。
次に、国民健康保険、国民年金は、社会保険料控除に該当します。
1月から12月までに支払った総額を控除します。
これらを含め、その取り扱いは青色でも白色と変わりません。
お忙しいところ恐れ入りますが、再度質問よろしいでしょうか?
会計ソフトに入力漏れがないか、帳簿と照合しながら再確認していたら、これらの保険料を、入力していないことに気付きました。
会計ソフトには、支払った日付けで、都入力した方がいいのでしょうか?
それとも、一年分を計算して、一括して入力しても問題ないでしょうか?
ご回答頂けますと幸いです。
宜しくお願い致します。
回答します。
私は、青色申告であれば、毎日、記帳しており、入力も支払いの日で処理することをお勧めします。
お仕事の内容にもよりますが、現金の動きは大事です。
イメージは通帳のように現金の動きを表すには、毎日の入力しか方法はないかと考えます。
大変よく解りました。
お忙しい中、すぐにお応え頂きありがとうございました。
丸山先生、度々失礼いたします。
再度、勘定科目と仕訳についてお教えください。
自宅で仕事をしています。以下の仕訳で合っていますでしょうか?
なお「現金(個人用)」という科目は、自動で事業主貸借勘定になるようです。
・火災と地震保険料については、事業に使用した分を30%として、
保険料 300円/現金(個人用)1000円
事業主貸 700円
・その他の個人的な保険料は
事業主貸 1000円/現金(個人用)1000円
ご回答頂けますと幸いです。
宜しくお願い致します。
回答します。
現金勘定で仕訳をする場合、事業用の現金と考えてください。
このため、現金を事業ではない個人用から、事業に持ってきたら、最初に
現金●●●円/事業主借●●●円
の仕訳を入れます。
このため現金(個人用)という科目でなく、現金とします。
そして、事業以外の支出は事業主貸勘定で処理してください。
また、現金を個人用に戻す時は、
事業主貸●●●円/現金●●●円
と処理します。
なお、個人用の現金で生活関係(例えば、健康保険やや年金など)を支払った時は、仕訳は不要です。
分かりにくい説明ですが、以上のとおりです。
弥生の青色申告ソフトを使っていますが、それには「現金(個人用)」の勘定科目があり、事業主のポケットマネーの場合は「現金(個人用)=事業主勘定」で仕訳する、と説明されています。
「現金(事業用)」の勘定科目は、別途ありますが、これは使っていません。
実際、事業用とプライベート用に区別しておらず、日々の取引は、全てプライベートの普通預金または、ポケットマネーでの入出金の為、「普通預金(個人用)=事業主勘定」、または、「現金(個人用)=事業主勘定」で入力しています。
従いまして、何度も申し訳ありませんが、
以下の仕訳で問題ないでしょうか?
▪火災と地震保険料については、事業に使用した分を30%として、
保険料 300円/現金(個人用) 1000円
借方 事業主貸 700円
それから、もう1点、先生のご回答にある、
<<なお、個人用の現金で生活関係(例えば、健康保険やや年金など)を支払った時は、仕訳は不要です。>>
これは、どのように入力すればいいのででしょうか?入力が不要ということでしょうか?
初歩的なことを理解しておらず、お恥ずかしいのですが、
今一度、お教え下さい。
宜しくお願い致します。
事業用の現金を使っていないのであれば、あなた様のお考えとおりで大丈夫です。因みに私は使い分けています。
そして、私は個人用の現金で健康保険等を支払います。事業用のお金から支払うと事業主貸勘定を使用しますが、食料品等を買うお金で支払いますので、事業とは全く関係ない状況にしています。
したがって仕訳は行いません。また入力も行っていません。
個人用を使用する際は、現金を事業と必ず分けておくことが重要です。
そのために、定期的に事業用のお金を個人用に振り替える仕訳と入力を行い、現金を個人用へ持ち出しています。
事業主貸●●●円/現金●●●円
丁寧にご回答くださり、勉強になりました。
お忙しい中、貴重なお時間を頂き、本当にありがとうございました。
本投稿は、2022年01月24日 14時43分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。