別居の親を老人扶養控除に入れた時の介護保険料について
70歳別居の母を老人扶養に入れる場合、母の介護保険料は私の収入に準じての計算となり、増額となってしまいますか?
税制上の老人扶養控除のみを申請し、健康保険上の扶養に入れなければ介護保険料は母の収入での計算となりますか?
あるいは税制上と健康保険料の扶養に入れても、世帯分離をしていれば介護保険料は母の収入で計算されるのでしょうか?
税理士の回答

石割由紀人
税法上の扶養控除と健康保険上の扶養は別制度であり、介護保険料の計算には直接影響しません。
税法上の老人扶養控除を適用しても、お母様の介護保険料は原則としてお母様の所得に基づいて計算されます。介護保険料は、市区町村が条例で定める基準に基づいて算定され、被保険者本人の所得や世帯の状況が考慮されます。
健康保険上の扶養に入れた場合でも、介護保険料の計算には影響しません。介護保険料は、介護保険制度における被保険者(お母様)の所得に基づいて計算されます。
世帯分離は、介護保険料の計算に影響を与える可能性があります。世帯分離をすることで、お母様が単独の世帯主となり、介護保険料の算定において、お母様の所得のみが考慮されるようになります。ただし、世帯分離の要件や効果は市区町村によって異なるため、お住まいの市区町村に確認が必要です。
したがって、税法上の扶養控除、健康保険上の扶養、世帯分離のいずれの場合でも、お母様の介護保険料は原則としてお母様の所得に基づいて計算されますが、世帯分離については市区町村によって取り扱いが異なるため、確認が必要です。
本投稿は、2025年01月14日 17時18分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。